差し歯のレジンの黄ばみは改善することが難しいです
差し歯に使うレジンは、プラスチックで作られたものです。長く使っていると色が黄ばんでくるため、気になるという方もいるでしょう。
レジンの黄ばみは表面に汚れが付着したものではなく、素材自体が黄ばんでいます。ブリーチをしても色を白くすることはできないため、作り直すしかありません。
長く使っているなら根元の施術も合わせてやっておくと安心でしょう。
レジンの表面には無数の穴があります
プラスチックで作られたレジンの差し歯が、年月を経て黄ばんできたという方もいるでしょう。レジンの差し歯が黄ばんでくるのは、レジンには目に見えない小さな穴がたくさんあるためです。
小さな穴に汚れが付着していき、長く使っているとどうしても黄ばみます。舌で触れてわかるような穴ではなく、肉眼でもわからない小さな穴のため、歯磨きをしても薬剤を使っても除去できません。
歯医者でのホワイトニングもエナメル質に作用するよう作られているもので、レジンに対して作用するものではなく、効果は期待できないでしょう。ホワイトニングに使用する薬剤は過酸化水素で、フリーラジカルが色素成分を分解させます。
レジンはエナメル質に付着した汚れより奥深く入り込んでいるため、歯医者でのホワイトニングでも除去できないのです。このようにレジンは一度ついた汚れは除去できず、差し歯をやり直すしかありません。
10年や20年など長い間レジンの差し歯を使っているなら、根元に虫歯ができている可能性もあるため、外してやり直すと効率がよいです。まだ使える差し歯から取り替えてしまうのはもったいないように感じられますが、見た目を白く変えたいのでしたら、作り直すしかありません。
着色予防をしたいならセラミックやジルコニアがおすすめです
保険診療内で再施術をするなら、同じ素材のレジンが選択肢となります。しかしレジンは使い続けるうちに歯が黄ばんでくるため、着色予防の目的に向いていません。
差し歯の着色汚れを予防したいなら、セラミックやジルコニアを検討しましょう。どちらもレジンのような細かな穴は開いておらず、表面はツルツルとしています。
レジンのように除去できない汚れが、蓄積してしまうこともないでしょう。汚れが付いたとしても表面にとどまる程度で、歯磨きや歯医者での研磨で除去しやすいです。
セラミックやジルコニアは自費診療の扱いで、施術費用は高くなります。最初の施術費用は高くなりますが、長く使うことを考えるとセラミックやジルコニアがおすすめです。
やり直しをすれば少なからず残った歯を削らなければならず、歯にダメージがかかります。レジンの差し歯が黄ばんだからといって、何度もやり直すことは好ましくありません。
長持ちする施術方法を選べばそれだけ歯への負担は少なくなるでしょう。
普段のケアで汚れを付きにくくする対策もあります
やり直した差し歯の色を長持ちさせたいなら、普段の生活で黄ばみ対策をしましょう。セラミックやジルコニアは汚れが付着しにくくなっていますが、毎日のケアを適切に行えばより白さを保ちやすくなります。
歯の黄ばみは食品によるステインや、歯垢が溜まることが原因です。食品による着色もすぐに除去すれば、定着を防ぐことはできるでしょう。
ホワイトニングタイプの歯磨き剤を使って汚れを落とすと、より着色汚れの予防になります。歯磨き剤は研磨剤が入ったものではなく、汚れを浮かして除去するタイプがおすすめです。
研磨剤は、汚れ除去効果はありますが、歯の表面に傷を付けてかえって汚れを付着させる原因となります。普段からコーヒーやお茶など着色汚れが付きやすいものを好む場合は、食後に口をゆすいで洗い流すようにしましょう。
最後に水を飲むだけでも、歯に着色が付きにくくなります。差し歯を綺麗な色に保ちたいなら、黄ばみの原因をできるだけ取り除きましょう。
歯医者で定期的に歯のクリーニングを受けて、歯の表面を磨いてもらうこともできます。
(まとめ)差し歯のレジンの黄ばみは改善できますか?
レジンはプラスチック素材のため、長く使っていると素材自体が黄ばんできます。漂白して元に戻すことはできず、作り直すしかないでしょう。
長く使っているなら根元の施術も一緒にやっておくと安心です。
レジンには無数の穴が開いているため、汚れが奥深くまで入り込みます。歯医者のホワイトニングも効果が得られず、白くしたいなら作り直すしかありません。
根元の状態も確認するため、一度外してやり直すのがよいでしょう。
再施術をした際の着色汚れを予防したいなら、セラミックやジルコニアを選びましょう。どちらも表面はツルツルしていて汚れが付きにくく、歯磨きや歯医者での研磨で汚れ落としがしやすく着色予防になります。
差し歯のセラミックやジルコニアは汚れが付きにくくなりますが普段の生活で着色汚れの予防をすると、より白く保ちやすくなります。
ホワイトニングタイプの歯磨き剤を使う方法やステインが気になるものを口にした後に、口をゆすぐなどが対策として挙げられます。