お茶の色素成分が歯の黄ばみの原因になります
お茶に含まれるカテキンなど、食品に含まれるポリフェノールは、歯の黄ばみの原因になります。カテキン以外にも、アントシアニン・カカオマスポリフェノールなども、黄ばみの原因の1つです。
ポリフェノールが歯の表面にあるペリクルと結びつくと、ステインとなります。ステインが歯に定着すれば、歯の黄ばみとなるため注意が必要です。
歯の表面に無数の傷があると、よりステインが付着しやすくなります。
目次
お茶で歯が黄ばないようにするには予防が大切です
一度歯が黄ばんでしまうと、着色汚れが定着し汚れを落としにくくなります。そのような場合で市販のホワイトニング商品を使っても、効果は薄いでしょう。
お茶を毎日飲む方は、歯を黄ばませない予防をすることが大切です。お皿が乾いていると汚れが付着しやすく、濡れていると汚れは落としやすいです。
歯も同様のことがいえるため、お茶を飲む前に水を飲んでおきましょう。お茶を飲むときは間に水を挟むと、着色汚れが付きにくくなります。
外出先で歯を磨けないときでも、歯の着色汚れ対策はできます。お茶を飲んだ後に口をゆすぐ、綿棒やティッシュで歯を拭き取るなどの対策です。
着色汚れはすぐに定着してしまうことはないため、洗い流したり拭き取ったりすることで、予防になるでしょう。日ごろから唾液の分泌量を増やして、洗い流す方法もおすすめです。
唾液は自浄作用があるのが特徴で、口の中を洗い流す働きがあります。細菌の増殖を防ぐ働きもあるため、唾液が多いと口臭予防にもなるでしょう。
色素が定着する前に歯磨き剤での予防がおすすめです
毎日お茶を飲む習慣があるなら、色素成分が定着する前に歯磨き剤で予防しましょう。ホワイトニングを謳う商品なら、ステインを浮かすものや、ステインの付着を予防できるものがあります。
歯を白くする歯磨き剤を選ぶときは、研磨剤が入っていないものがおすすめです。市販のホワイトニング商品は研磨剤入りが多いため確認してください。
研磨剤は汚れ落としを良くする一方で、歯の表面に無数の傷を付ける恐れがあります。歯の表面に傷がつくと、そこに色素成分が入り込んで定着させるでしょう。
研磨剤は、リン酸カルシウム・炭酸カルシウム・水酸化アルミニウムなどの成分のことです。商品のパッケージを見て、配合成分を確認してから購入しましょう。
研磨剤入りの歯磨き剤を使う場合は、エナメル質を傷つける恐れがあるため、使い過ぎに注意してください。海外のホワイトニング商品では洗い研磨剤入りのものもあるため、確認しましょう。
おすすめなのが、ステインを浮かして汚れを除去するタイプです。ポリリン酸配合の歯磨き剤なら、研磨剤不使用でも汚れを浮かしやすいでしょう。
新たな汚れも付きにくくしてくれるため、歯の黄ばみ予防にもなります。
ステインが定着して取れにくい場合はホワイトニングがおすすめです
一度歯にステインが定着すると落ちにくくなってしまうため、歯科医院のホワイトニングも活用してみましょう。市販のホワイトニング商品では効果が得られにくい場合や、時間を短縮したいときに歯科医院のホワイトニングが役立ちます。
歯科医院で受けるホワイトニングは、スタンダードホワイトニング(オフィスホワイトニング)といいます。薬剤を使って歯を白くしながら、光を併用してより歯を白くする方法です。
施術時間は1時間程度で、一度受ければ数ヶ月は白さを保ちやすくなります。ただし歯医者でのホワイトニングは費用が高額になってしまいます。
金額が気になる方は、家庭でできるホームホワイトニングを活用しましょう。ホームホワイトニングはマウスピースと薬剤を使って歯を漂白する方法です。
家庭で使っても安全なように薬剤の濃度が調節されているため、ホームホワイトニングと比べると、歯が白くなるまで時間がかかります。
毎日マウスピースと薬剤を数時間ほど装着して、1~2週間は続ける必要があります。
その代わりスタンダードホワイトニング(オフィスホワイトニング)と比べて施術費用が安いため、価格が気になる方でも活用しやすいです。家庭用でも光を併用すれば、より効果が高まります。
ホワイトニングは虫歯や歯の状態で利用できない場合もあるため、一度受診して相談してみてください。
(まとめ)歯の黄ばみはお茶が原因ですか?
お茶に含まれるカテキンなどポリフェノールは、歯の表面にあるペリクルと結びつくことで、ステインとして歯に定着します。
歯の表面に傷がついている場合も、ステインが付着しやすいでしょう。
歯の着色汚れが定着すると落としにくくなるため、付く前に予防しましょう。水を飲む・歯を拭く・ガムを噛むなどの対策があります。
ステインが定着する前に除去すれば、歯の黄ばみ対策になるでしょう。
お茶をよく飲む方は日々の生活で着色汚れの予防をしましょう。ホワイトニングを謳う商品なら、ステインを浮かして汚れを付きにくくできます。
おすすめはポリリン酸配合のもので、研磨剤不使用のものです。
家庭のホワイトニングで効果が得られない場合や、早く歯を白くしたい方は歯医者でのホワイトニングがおすすめです。
短時間で効果を得たい方は、歯医者で受けるスタンダードホワイトニング(オフィスホワイトニング)、費用を抑えたい方には、家庭でできるホームホワイトニングをおすすめします。