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ストレスは歯の黄ばみの原因になります
ストレスが溜まると唾液の量が減り、唾液による自浄作用が低下して歯垢が溜まりやすくなります。歯垢が溜まると歯が黄ばんで見えるため、ストレスも歯が黄ばむ原因の1つだといえるでしょう。
歯垢は溜まる前に歯磨きで除去してしまえばいいのです。歯の黄ばみが気になる方は、歯垢が溜まりにくくなるように食後に歯磨きを心がけましょう。
唾液は口腔内の健康に役立っています
唾液の分泌量は加齢とは関係がなく、いくつになっても唾液の量を増やすことはできます。日常生活で歯が黄ばみやすく、口臭や虫歯の問題があるなら、唾液が少なくなっているのかもしれません。
ストレスも唾液の分泌量を減らす原因の1つのため、注意してみましょう。人がストレスを感じると交感神経が優位になり、唾液の分泌量が減ります。
ストレスが溜まって唾液の量が減ると、口腔内を健康に保つことができなくなるのです。唾液が減ると口が乾いたり、口の中がネバネバしたりします。
口の健康を保つための唾液の量は、1日1~1.5リットルくらいです。
唾液の量が充分出ていれば、口の中を洗浄して、歯の表面に被膜を作り虫歯の予防になっています。
食後口の中のpHは酸性に傾くため、唾液の力で口腔内に細菌を繁殖しにくくしているのです。
女性の場合はストレス以外にも、ホルモンバランスの変化で唾液が減ることもあります。
エストロゲンの分泌量が減ると唾液の量が減りやすいため注意が必要です。更年期の女性はホルモンの減少により口が乾きやすく、歯垢も付きやすくなって歯が黄ばみやすいといえます。
唾液の分泌を増やす舌回しエクササイズがあります
ストレスや女性ホルモンの減少で唾液の量が減っていると感じるなら、舌回しエクササイズで唾液の量を増やしてみましょう。唾液の量が増えれば自浄作用も高まり、歯垢も付きにくくなります。
舌回しエクササイズは、上下の歯茎の間を舌でなぞるように回します。時間をかけてゆっくり舌を回すことで、唾液の分泌を促しやすいでしょう。
1週を10秒かけることを意識してみてください。舌は右回りと左周りをそれぞれ回し、1日数回やるのがおすすめです。
唾液の分泌が増えると若返りホルモンの分泌も促され、アンチエイジング効果も期待できます。顔周りの筋肉が鍛えられて、シワやほうれい線の対策にもなるでしょう。
さらにリンパの流れも改善されて、顔のシミ対策や、二重顎対策にもなります。舌回しエクササイズは、口腔内の健康対策にもなります。
顎や頬などの筋肉が付いて、咀嚼力が向上するでしょう。顔の歪みが改善できれば、噛み合わせの矯正にもつながっていきます。
寝ているときにいびきや無呼吸症候群がある場合にも、舌回しエクササイズが使えます。睡眠中に舌が後ろに下がることで気道が狭くなるため、舌回しで舌を前方に引き上げる効果が期待できるでしょう。
家庭での黄ばみ対策は歯磨きが基本です
家庭での黄ばみ対策は、ステインが付きやすい食事を避ける・食後すぐにうがいをする・ガムを噛むなど、方法があります。歯の黄ばみの原因は食品に含まれるステインが歯の表面に付着することでも起こるためです。
ガムを噛めば唾液を増やすことにもなるため、歯の黄ばみ対策になります。しかしもっとも基本的なホームケアは、適切に歯磨きをすることです。
食品に含まれるステインが歯に付着する場合は、歯の表面にあるペリクルという膜につきます。ペリクルは歯磨きで簡単に除去できるため、歯磨きは家庭でできる歯の黄ばみ対策としておすすめです。
歯磨きを怠っていると、ペリクルが固まり状となります。固まったペリクルは歯垢へと変わり、バイオフィルムの状態になって歯の表面を覆います。
この状態になって内部まで汚れが入り込むと、汚れが簡単に落ちにくくなるでしょう。歯の汚れは溜め込まないことが基本で、日々の歯磨きで除去するようにしてください。
それでも取れない頑固な黄ばみは、専門の歯科医院でクリーニングやホワイトニングなどを受けることも検討してみてもよいでしょう。
(まとめ)歯の黄ばみとストレスは関係がありますか?
歯垢が溜まると歯が黄ばみやすくなるため、歯垢を溜めない対策が必要です。ストレスは唾液の量が減り唾液の自浄作用が低下する原因となります。
歯垢が溜まりやすい方は溜まる前に歯磨きで除去しましょう。
唾液の量は年齢で影響を受けませんが、ストレスや女性ホルモンのバランスの変化で減少します。
口が乾くと細菌が繁殖しやすい環境となり、歯垢も溜まって歯が黄ばみやすいでしょう。
ストレスや女性ホルモンの減少で唾液が減っているなら、舌回しエクササイズがおすすめです。歯茎の間を舌でなぞるように回すと、唾液の分泌を促すことができます。
舌回しエクササイズは美容や健康対策にも効果的です。
家庭でできる手軽な歯の黄ばみ対策はありますが、歯磨きが基本となります。歯磨きを怠ると歯垢が付き、バイオフィルムの状態になって内部に汚れが入り込むと、汚れを落とすことが難しくなるためです。
また専門家の力を借りるというのも1つの選択肢です。