みかんは酸性が強いため歯の黄ばみの原因になるといわれています
みかんを食べて歯に黄ばみが生じる可能性があります。
酸性の強いみかんを食べると、みかんによって 口の中が酸性になるのです。
口の中が酸性になると、酸のために歯が溶けてしまう場合があります。
歯のエナメル質が酸性に影響されることで、エナメル質の中のリン酸カルシウムが溶け出してしまうとされているためです。
すると歯が着色しやすくなるため、歯に黄ばみが生じやすくなるといわれています。
目次
酸性のものを食べたり飲んだりすると歯に黄ばみが生じるとされています
みかんのように酸性が強いものを食べたり飲んだりすると、同様に歯の表面を覆っているエナメル質が溶けやすくなります。
酸性が強い主な飲食物には、柑橘類の果物・炭酸飲料・酢・クエン酸を含んだ飲料などが挙げられるでしょう。
柑橘系の果物の場合、レモンがph2.1・グレープフルーツが3.2・オレンジやみかんが約3.5 と高い数値を示しているため、歯を溶かすリスクがあるとされています。
また炭酸飲料はph2.2程度・柑橘系の果汁飲料はph4程度・酢を使用したドレッシングはph3~4程度あるものが多い傾向にあるのです。
質はph5.5以下の状態になるとリン酸カルシウムが溶け出す「脱灰(だっかい)」が起きる可能性が生じるといわれています。
エナメル質が溶け出さないようにするためには、食べ物や飲み物に気をつけてph5.5以下のものを摂りすぎないようにするといいでしょう。
ph値だけではなく、酸の種類でも歯が溶けやすい場合とそうでない場合があります。
ジュースなどに多く含まれているクエン酸やリン酸も、歯に影響をもたらしやすいです。しかしこの2つのうちではクエン酸の方が歯を溶かしやすいとされています。
歯の黄ばみは飲食物などからの着色が多いといわれています
歯の黄ばみは一般的には、タバコのヤニ、コーヒー・紅茶などの汚れが歯について生じる場合が多い傾向にあるのです。
歯の着色の原因になるものには、ヤニ・コーヒーや紅茶などの他に赤ワイン・チョコレートなどが挙げられます。
これらの影響で、歯にヤニがついたり、ステインが沈着したりすると、ヤニやステインのために歯着色されて黄ばみが生じやすくなるのです。
ヤニやステインは歯に沈着すると、歯磨きをしても落ちにくい性質を持っています。
そのため歯の表面にステインなどがつく前に食事のあとにすぐ歯磨きをしたり、うがいをしたりするといいでしょう。
歯磨きやうがいができない場合には、口の中が乾かないようにガムを噛むなどで唾液の分泌を促すと予防につながります。
口の中が乾いていると歯の着色汚れがつきやすくなります。
普段から、ヤニやステインなど歯の黄ばみの原因となるものを口にした時は、早めに洗い流すこと、口の中の乾燥を避けることが大切です。
酸性の強いものを飲食した時も同様です。
いつまでも口の中が酸性の状態にならないように、早めに歯磨きをして口の中の環境を整えるようにしましょう。
歯の黄ばみを改善するためにはホワイトニングが適しています
色素が歯についているだけの場合には、歯磨きで取り除くことができるといわれます。
ところがコーヒーや紅茶などが原因でステインが歯に付着した場合などには、歯磨きでの除去は難しくなるのです。
電動歯ブラシについているステインを除去する機能などを活用するなどの方法もある程度有効でしょう。
しかし歯の汚れを歯磨きで何とか取ろうとして研磨剤入りの歯磨きで歯をゴシゴシ磨くと、歯の表面にたくさんの傷をつける可能性があります。
そうして歯に傷ができると、その傷に汚れが余計付着しやすくなるので、歯の磨き方にも注意をする必要があるのです。
自宅で取れない歯の汚れを落とすためには、歯科医で定期的に歯のクリーニングをしてもらうといいでしょう。
歯のクリーニングは、専門の器具を使用して、歯磨きでは落とせなくなった汚れを落とすための施術です。
汚れではなく歯が着色により変色している場合には、ホワイトニングが適しています。歯の着色を漂白するため、歯の色の改善が期待できます。
(まとめ)みかんは歯の黄ばみの原因になる?
みかんを食べると、みかんが原因で口の中が酸性になります。
そのため酸が原因で歯のエナメル質内部のリン酸カルシウムが溶け出してしまい、歯が着色しやすくなると言われています。
酸性が強い飲食物を口にすると歯の表面を覆っているエナメル質が溶けやすいといわれます。
酸性の強さを表すph値がありますが、歯のエナメル質はph値が5.5以下の状態になると溶け出すと考えられているのです。
歯の黄ばみは、タバコのヤニ・コーヒー・紅茶などが原因で生じることが多いといわれています。
口の中に歯の着色の原因となる物質がいつまでもあると、歯に黄ばみが生じやすくなるので、早めに歯磨きをすることをおすすめします。
色の濃い食べ物を食べたあとに歯が黄色くなっている場合には、家の中に残っている色素を歯磨きで落とすことができます。
ところがステインやヤニなど、歯磨きで落とせない汚れがついている場合には歯科医で歯のクリーニングを受けた方がよいでしょう。