歯科矯正で顔の歪みが改善される可能性があります
歯並びが悪い人が歯科矯正をすると顔の歪みが改善される可能性があるのは、歯並びの悪さが顔の筋肉の歪みにつながっているからです。
きちんと噛めているときは顎の筋肉がリラックスした状態で、左右の筋肉のバランスが良くなっています。
ところが歯並びが悪いと部分的に余計な力がかかってしまい、力が入っているところは筋肉が発達し、力がかかっていないところは筋肉が弱くなるのです。
このようにして顔の歪みが形成されていくため、歯科矯正を行う事で歪みの改善が期待できると言えます。
一部の歯で噛む癖がある場合は歯科矯正がおすすめです
噛み合わせが悪いといっても、そのことに気がついていないこともあります。
とくに注意したいのが、一部の歯で噛む癖がある方や、片側の歯だけを使って噛んでいる方です。
なぜ一部の歯しか使わないのかというと、噛み合わせが悪い部分を自然と避けてしまい、噛みやすい部分だけを使っているためです。
前歯だけを使って噛んでいる方や、左側または右側の歯のみを使って食事をしている方は、歯並びが悪い可能性があります。
歯並びが悪い判断は、体の不調からもできます。
顔の歪みだけでなく、発音にも問題が生じやすく、頭痛や肩こりといった身体症状も出ることがあるでしょう。
眼精疲労や顎関節症のような身体症状も、歯並びの悪さが指摘されています。
歯並びの悪さで顔の歪みが生じ、身体症状が出るのは、年齢を重ねた方に多くなっています。
なぜなら、若いときならまだ筋肉や関節がやわらかく、噛み合わせが悪くても影響が少ないからです。
それが年齢を重ねるうちに関節や骨の柔軟性が失われていき、噛み合わせによる悪影響も表面に出てきます。
若いときは顔の歪みはあまり気にならなかったのに、年齢を重ねるごとに歪んできたと感じる方は、長い年月をかけてゆっくり影響が出てきたのでしょう。
歯並びの悪さは遺伝的と後天的の2つの原因です
歯並びの悪さは遺伝的な問題と、生活習慣による後天的な問題の2つに分けることができます。
遺伝による問題は、生まれつき顎が小さい、歯の数が少ないまたは多いなどの影響です。
両親のどちらかが顎が小さく、歯並びが悪いようなら、遺伝の影響が考えられるでしょう。
もともと遺伝的に歯並びが悪くなる要素がなくても、後天的な問題から発生することもあります。
子供の頃に指しゃぶりを長期間やっていると、指で前歯が押し出され出っ歯になるリスクがあるでしょう。
口呼吸をする人も出っ歯になりやすく、顎が狭くなる傾向があります。
子供のころからやわらかいものばかり食べるのも、顎の筋肉が成長することができず、歯並びが悪くなるでしょう。
日常生活の体の使い方でも、噛み合わせが悪くなり顔が歪む原因となります。
ほかにも頬杖をつく、片側の足をいつも上にして足を組む、いつも同じ横向きで寝る、合わない枕で寝ている、バッグをいつも同じ側にかけているなどの原因です。
睡眠中に歯ぎしりをしていることも、歯並びが悪くなる原因でしょう。
ストレスを解消しようとして無意識に歯ぎしりしていることもあるため、注意してみてください。
普段の生活でも噛みしめをしていると、歯に余計な力がかかって歯並びを悪くしてしまいます。
顔の歪みはいろいろなものが改善できる可能性があります
歯科矯正によって改善されやすいのは、左右の顔の歪みがある方だけではありません。
ほかにもさまざまな顔の歪みも改善される可能性があるでしょう。
エラが張っているのは、噛み合わせが悪く顎の筋肉が発達している可能性があります。
常に顎の筋肉に余計な力がかかっていると、筋肉は肥大するからです。
とくに寝ているときの歯ぎしり、食いしばりはエラが張る原因となります。
そのような理由から、歯科矯正をしてエラが改善され、すっきりとした顔になることがあるでしょう。
受け口となっている場合も、噛み合わせの改善でよくなります。
普通は上の歯が前に出て、下の歯が後ろになっているのですが、それが反対になっていると顎が前に出てしまいます。
重度の場合はセットバック法などの外科的な施術で改善が期待できますが、場合によっては歯科矯正だけでも改善されることはあるでしょう。
太っているわけでもないのに二重顎になる方も、歯科矯正で改善できる可能性があります。
実は顔のしわやほうれい線も、噛み合わせと関係していることがあるのです。
これらは歯並び以外の原因もありますが、噛み合わせの問題から発生している可能性もあります。
どちらが原因がわからないときは、専門のクリニックなどで一度相談してみてください。
(まとめ)歯科矯正で顔の歪みは改善できますか?
歯並びの悪さは顔の筋肉のバランスが悪くなり、顔の歪みを引き起こす原因のひとつとなります。
歯科矯正で歯並びを改善すれば、筋肉の使い方が一定になり、筋肉がリラックスした状態となるため、顔の歪みの改善が期待できるでしょう。
噛み合わせが悪い状態を判断したいなら、一部の歯で噛んでいないか考えてみましょう。
ほかにも頭痛、肩こり、眼精疲労、顎関節症などの症状も、歯並びの影響が出ます。
年齢を重ねるごとに症状は表面に出てきやすいでしょう。
歯並びの悪さは遺伝的な要素から顎が小さい、歯の数が少ないまたは多いなどの原因があります。
後天的では指しゃぶり、口呼吸、やわらかいものを食べる、歯ぎしりなどです。
原因があると考えられる方は、歯科矯正で顔の歪みが改善しやすいといえます。
歯科矯正ではエラの張り、二重顎、しわ、ほうれい線などが改善できる可能性があります。
これらの原因が歯並びの悪さによるものである場合もあるからです。
気になった場合は一度専門のクリニックなどで相談してみてください。