歯科矯正で鼻炎が解消される可能性ってあるの?

歯科矯正で歯並びを整えることが、鼻炎緩和につながる可能性はあると言われています


鼻炎による鼻づまりが続くと、通常の鼻呼吸ができなくなり口呼吸が習慣化します。

すると舌の位置が変わり、顎の骨格などにも影響が出て、受け口や乱ぐい歯などの歯並びの乱れが生じる傾向にあります。

ただ乱れた歯並びを歯科矯正で治すことにより、口が閉じたり鼻腔が広がったりするため鼻炎の症状が和らぐ可能性もあると考えられているのです。

鼻炎により口呼吸が習慣化すると、歯列が乱れる可能性があります

花粉の飛散量の増加やハウスダスト、大気汚染の悪化やストレスなどによりアレルギー鼻炎に悩まされている方も多いでしょう。

花粉症やカゼを引いた際などの一過性の症状ならまだよいですが、慢性アレルギー鼻炎の方だと絶えず鼻が詰まった状態が続きます。

すると、鼻では呼吸ができないので、本人も知らないうちに常に口が開いた状態で、口呼吸するようになります。

口呼吸が習慣化すると、舌が本来あるべき位置に定まらず、歯列が乱れる原因となるのです。

鼻呼吸の場合、舌は自然と上顎の内側と、やや離れて触れているのが普通です。

ところが、口呼吸になると舌は下顎に触れた状態になります。

通常、舌で上顎は内側から押されて広がりますが、口呼吸だと下顎に力が加わるので下顎が広がりすぎる傾向にあります。

その結果、下顎が上顎より突出し下の前歯が上の前歯にかぶさって、噛み合わせが上下逆になる、反対咬合になる可能性が高まってしまうのです。

さらに、上顎が小さくなり、永久歯が生えるスペースがなくなってしまうので、歯列からはみ出した部分に歯が乱れて生えてしまう乱ぐい歯が起こります。

また、上下の歯の間に大きな隙間ができて、口が閉じないため、噛めない開咬などになる場合もあるのです。

歯列矯正を行うことで、口呼吸が改善される場合があります


慢性的な鼻炎で習慣化した口呼吸により、乱れた歯列は歯科矯正で改善できます。

さらに、歯科矯正により口呼吸が解消され、従来の鼻呼吸に戻せる可能性もあるでしょう。

いわゆる受け口と呼ばれる反対咬合は、上顎の幅が狭くなっているケースが多いとされています。

そのため、歯列を整えながら専用装置で上顎を押し広げることにより、上顎につながる鼻腔も広がり、空気が通りやすくなることが期待できるでしょう。

さらに顎の骨格に問題がある場合は、下顎の骨を歯がついた状態で骨切りして後方に移動させる、セットバック法という施術が行われる場合もあります。

また、乱ぐい歯のように本来の場所から歯が飛び出して斜めに生えるなどの歯列の乱れは、セラミック矯正などの方法できれいに整えることができます。

セラミック矯正は歯を削って芯を作り、セラミック製の人工歯を芯に被せて固定することで歯列を正す施術です。

従来の矯正器具を長期間装着するワイヤー矯正よりも、短期間での施術が可能という魅力があります。

また、人工歯は形や大きさ、色なども周囲の歯に合わせて調整できるので、より審美性が高い仕上がりになるのも特徴の一つです。

歯列矯正を行い、常に開いていた口が閉じられるようになることで口呼吸の解消も期待できるでしょう。

口呼吸や歯列の乱れを放置すると、さまざまな弊害が生じます

口呼吸は歯列の乱れを放置すると、口腔内や体の健康を損なう可能性があります。

まず、口からダイレクトに空気中に誇りや病原菌が入り込み、喉の粘膜に付着するので扁桃腺が炎症を起こしたり、全身の免疫機能が低下したりする傾向にあります。

さらに、口呼吸は顎が付き出て、前かがみの姿勢による胸式呼吸となるので、背骨が曲がって姿勢が崩れ、腰痛などの原因にもなる場合があるでしょう
舌の力が弱まり、仰向けになると舌が下へ沈んで気道が塞がれ、睡眠時無呼吸症候群を招くリスクもあるのです。

歯並びに問題が悪ければ、それに加えて歯ブラシでは除去しきれない食べかすが詰まり、口腔トラブルを招くリスクも高まります。

そして、絶えず口が開いているので歯や歯茎が乾燥し、自浄作用のある唾液量が減ります。

その結果口の中の汚れが洗い流されず、虫歯や歯周病、口臭の原因となってしまうのです。

歯列の乱れは食べ物がしっかり咀嚼できないので消化不良を起こすことにつながるほか、顎の筋肉にアンバランスな負荷がかかり、顎関節症や肩こり、頭痛などを引き起こす可能性もあります。

このように歯並びの問題はさまざまな弊害につながると言えます。

これらの問題に心当たりがある場合は、一度専門のクリニックを受診してもよいかもしれません。

(まとめ)歯科矯正で鼻炎が解消される可能性ってあるの?

1.歯科矯正で歯並びを整えることが、鼻炎緩和につながる可能性はあると言われています

慢性的な鼻炎により口呼吸が習慣化すると、舌の位置が変化して顎の骨格にも弊害が生じ、歯並びが乱れる可能性があります。

ただし、歯科矯正で整えることによって鼻腔が広がったり、口が閉じたりするため鼻炎の症状自体も緩和される効果も期待できるでしょう。

2.鼻炎により口呼吸が習慣化すると、歯列が乱れる可能性があります

鼻炎により鼻腔が詰まると、通常の鼻呼吸ができずに口が開いた状態で、口呼吸になる傾向があります。

口呼吸により舌の位置が変わり、舌が押す力により顎の骨格が変化して、反対咬合や乱ぐい歯など歯列が乱れるケースが増えています。

3.歯列矯正を行うことで、口呼吸が改善される場合があります

口呼吸が招いた歯列の乱れは、歯科矯正により整えることが可能です。

歯科矯正で狭まった上顎を押し広げることにより、鼻腔も広がり鼻炎症状が緩和され、口呼吸が改善される可能性がるのです。

4.口呼吸や歯列の乱れを放置すると、さまざまな弊害が生じます

口呼吸を放置すると、免疫力の低下や姿勢の崩れ、口腔内の乾燥による虫歯の発症などといった弊害を招く可能性があります。

さらに歯列の乱れは、噛み合わせのズレによる顎関節症や消化不良、発音が不明瞭になるなどのトラブルが生じる場合もあります。

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