歯科矯正で睡眠時無呼吸症候群が治る?

睡眠時無呼吸症候群の原因は歯科矯正で改善が期待できます


寝ている間に呼吸が止まってしまう睡眠時無呼吸症候群は歯科矯正を行うことで改善される可能性があります。

寝ているときに気道が狭くなり呼吸ができなくなるという病気が睡眠時無呼吸症候群です。

本来は寝ているときに口の中に収まるはずの舌が、歯並びが悪いため口の中から気道の方に下がってしまうことで気道が塞がれて呼吸ができなくなることがあります。

その場合には歯並びが良くなることで無呼吸の改善が期待できます。

睡眠時無呼吸症候群は気道の閉塞が原因で生じます

睡眠時無呼吸症候群になると寝ている間にときどき呼吸が止まって無呼吸状態になります。

自分ではなかなか気づかない病気ですが、睡眠時に息苦しくて何度も目が覚める、昼間に眠くなる、記憶力や集中力が低下するなどの症状が出ているときには睡眠時無呼吸症候群の可能性もあるので気になるときは医師に相談した方がいいでしょう。

睡眠時無呼吸症候群になる原因には肥満、扁桃腺肥大、鼻づまり、歯並びなどがあります。

太っている方に多い睡眠時無呼吸症候群ですが、歯並びが原因の場合には痩せている方にも症状がみられるのです。

歯が顎にきれいに並ぶことができない程に下顎が小さい方は通常よりも気道が狭いといわれています。

顎が小さいと歯が顎に1列に並べず、デコボコに生えてしまうため舌の位置が気道側に寄って睡眠時無呼吸になりやすくなります。

また下顎が小さく上顎が大きいバランスの悪い顎の場合には上の前歯が外側に出ている出っ歯になりやすいため、出っ歯の方も無呼吸に注意が必要です。

顎のバランスの状態によっては歯科矯正を行って、きれいな歯並びにすることで舌の位置を確保するほかに下顎を前に出す外科的施術が必要な場合もあります。

睡眠時無呼吸症候群は脳卒中などの原因にもなります


睡眠時無呼吸症候群は寝ている間にちょっと呼吸が止まっただけというような軽い症状ではなく、放っておくと高血圧や糖尿病、脳梗塞、脳卒中などにかかる可能性が増える、注意が必要な病気です。

睡眠時に呼吸が止まっていると、充分に睡眠を取ることができず疲れやストレスが溜まるようになって自律神経のバランスが崩れるともいわれています。

無呼吸が続くことで身体の中や血液中の酸素が足りなくなることもあります。

いびきをかく方は心臓に大きな負担がかかっているといわれますが、いびきが続いた後に呼吸がときどき止まる無呼吸では酸素が不足して脳や内臓に問題が生じることもあるといわれるのです。

無呼吸のために疲労や酸素不足などが続くと脳の認知機能にも影響がでたり、昼間車を運転しているときに眠気が生じて交通事故を起こしたりしてしまう心配もあります。

喉に脂肪が多くついていることが原因で気道が塞がり睡眠時無呼吸症候群になっている場合には、体重を減らすことで改善できることもあるでしょう。

しかし、痩せている方の場合には歯並びが原因の睡眠時無呼吸症候群もあるので早めに医師に相談して原因を確認してから歯科矯正などで無呼吸を改善させましょう。

歯科矯正は矯正方法により完了までの期間が異なります

歯並びが原因になっている睡眠時無呼吸症候群の改善には歯科矯正が適しているといえます。

歯科矯正にはさまざまな種類があり、歯にブラケットを取り付けワイヤーで徐々に歯を移動させて歯並びを整えるブラケット矯正や、歯磨きのときなどに取り外しすることができる透明なマウスピースをつけて行うマウスピース矯正などがあります。

しかし、これらの矯正方法は数年の間ずっと歯に矯正装置を装着して行う矯正方法です。

矯正装置をつける必要がなく数ヶ月で矯正が完了する歯科矯正もあります。

歯を削ってからきれいな歯並びになるように、セラミックの被せものを被せるセラミック矯正などが短期間で完了できる矯正方法です。

睡眠時無呼吸症候群のように長く放っておくことで心臓や脳、他の内臓にも負担がかかり続けてしまう病気を改善するためには、早めの施術が大切になります。

そのため、何年もかけて歯並びをきれいに改善していくブラケット矯正などの矯正よりも、数ヶ月という短期間で歯並びの改善が期待できるセラミック矯正などで早めに改善を行うようにしたほうがよいといえるでしょう。”

(まとめ)歯科矯正で睡眠時無呼吸症候群が治る?

1.睡眠時無呼吸症候群の原因は歯科矯正で改善が期待できます

睡眠時無呼吸症候群は、歯並びが悪いことによって、口の中に収まることができない舌が原因となって発生する場合があります。

その場合には、歯科矯正を行う事によって改善が期待できるでしょう。

2.睡眠時無呼吸症候群は気道の閉塞が原因で生じます

下顎が小さいと歯がきれいに並べず、デコボコに生えてしまいます。

すると、舌の位置が気道側に寄り、寝ているときに気道が塞がりやすくなるといわれているのです。

この場合、顎の状態によっては歯科矯正や外科的な施術での改善が期待できます。

3.睡眠時無呼吸症候群は脳卒中などの原因にもなります

睡眠時無呼吸症候群は放っておくと高血圧や脳梗塞などになる可能性が増える病気です。

無呼吸では酸素が不足して脳や内臓に問題が生じることもあるので、早めに医師に相談して改善させるようにしましょう。

4.歯科矯正は矯正方法により完了までの期間が異なります

歯並びが原因の睡眠時無呼吸症候群の改善には歯科矯正が適しているといえます。

長期間放っておくと心臓や脳などへの負担がかかり続けるため、短期間で歯並びの改善が期待できるセラミック矯正で早めに矯正を行ったほうがいいでしょう。

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