仮歯の素材によっては黄ばみが起こることがあります
仮歯には一般的に、保険適用内で作れる柔らかくて加工しやすいプラスチック樹脂が使われています。
ただプラスチック樹脂は、汚れを吸着しやすい特徴があるので、装着期間が長いと徐々に黄ばみが目立つこともあります。
こまめに歯磨きすることで黄ばみの進行は、ある程度は抑えられますが、審美性が気になるという場合であればセラミック製の仮歯を作ることもできます。
目次
プラスチック樹脂の仮歯は汚れやすいと言われています
一般的な仮歯は、プラスチック樹脂が素材として用いられています。
プラスチックは柔らかくて加工がしやすく、また早く固まるという性質があります。
しかも安価な素材のため、保険の適用範囲内で施術を利用することができます。
ただ、プラスチック樹脂は水分と一緒に汚れも中に吸収してしまうので、長期間使ううちに劣化し黄ばみが発生しやすいと言われています。
プラスチックのお弁当箱が、使っているうちに変色してしまう様子を思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。
とくにカレーやコーヒー、ワインやチョコレートなどの色の濃い飲食物を摂ると黄ばみがひどくなります。
プラスチック樹脂自体が中へ色を取り込んでしまうため、いくら歯磨きをして仮歯の表面だけを擦っても、一度ついてしまった黄ばみはなかなか消えません。
仮歯の黄ばみをできるだけ防ぐには、食後すぐに歯磨きをして食べかすをこまめに洗い流し、仮歯の装着期間中はできる限り色の濃い飲食物を摂取しないようにしましょう。
それでも、やはり仮歯装着期間が長くなると黄ばみが出てくるのは素材の性質上、ある程度は仕方ないことだと言えます。
仮歯装着中は、衝撃を与えないように清潔に保つことが大事です
プラスチック樹脂製の一般的な仮歯の場合、汚れを内部に吸収してしまい、食べかすも付着しやすく黄ばみが出ることもあります。
素材自体の性質上、ある程度黄ばみが出るのは避けられないですが、食べ物の色素や食べかすなどが要因となることもあります。
仮歯は一時的な処置ですが、装着中はできる限りきれいに、清潔に保ちたいものです。
また、仮歯は日常生活に支障のない程度にしか接着されていません。
そのため、歯磨きは仮歯に圧力がかからないように、毛先の柔らかな歯ブラシで力を入れすぎないように、優しく丁寧に行いましょう。
さらに、歯の隙間にも食べかすが詰まりやすいのでフロスや歯間ブラシを使うのも効果的です。
ただ、無理にフロスを引くと仮歯が外れることもあるので注意しましょう。
また、プラスチック樹脂の性質上、仮歯は強い衝撃にも弱く、外れたり破損したりする可能性もあります。
せんべいなどの固いものや、キャラメルなどの粘着性の強い食べ物は控えるようにして、仮歯であまり食べ物を噛まないようにしたほうがよいでしょう。
審美性や耐久性の高いセラミック製の仮歯もあります
陶器にも用いられているセラミックで、仮歯を作ることも可能です。
セラミックは丈夫で破損、劣化しにくく耐久性にも優れているという特徴があります。
さらに透明感もあり、変色しにくいので仮歯が黄ばむ心配もまずありません。
また、色の種類も豊富なので、自分の周囲の歯に馴染んだ仮歯を入れるということも難しくありません。
セラミッククラウンやセラミック矯正など、セラミックを用いた施術では希望により、仮歯もセラミック製のものを使うことが多いとされています。
ただ、セラミックで仮歯を作るのは保険適用外なので実費での支払いとなります。
そのため、通常のプラスチック製の仮歯よりは費用が高くなり、専門のクリニックによっても異なりますが、1本4000円から5000円前後だとされています。
ただ、審美性と耐久性が高いのでとくに目立つ前歯を仮歯で長期間過ごさなければならない場合は、セラミック製の仮歯を入れるという方もいます。
セラミック製の仮歯に興味のある方は、クリニックに相談してみましょう。
(まとめ)仮歯に黄ばみが起こるのはどうして?
仮歯には食べかすを中に吸収し、汚れが付着しやすい性質のプラスチック樹脂が使われていることが多く、次第に黄ばみが出てくることがあります。
こまめな歯磨きである程度は黄ばみの進行を抑えられますが、気になるならセラミックで仮歯を作ることもできます。
仮歯は主にプラスチック樹脂が素材として使われています。
プラスチック樹脂は、柔らかく水分と一緒に食べかすも吸収しやすいので、仮歯に汚れが付着します。
長期間使うことで、徐々に黄ばみが出てくることもあるのです。
プラスチック樹脂の素材の性質上、装着中に仮歯が黄ばんでしまうこともあります。
ただ、黄ばみは色の濃い飲食物の摂取で加速します。
そのため、食後の歯磨きなどこまめなケアにより黄ばみの進行を遅らせることもできるとされています。
丈夫で劣化や変色がしにくいセラミックを使った仮歯なら、黄ばみを抑えることも可能だとされています。
保険対象外となるので費用がかかりますが、セラミック製のものであれば周囲の歯に合わせた仮歯を入れることが可能なため、オススメです。