審美歯科のボンディングとはレジン素材で歯の形を整える施術です
審美歯科で行われる施術のひとつ、ボンディングは液状のレジンを気になる部分へつけて紫外線をあてることで短時間で硬化させ歯の色や形を整える方法です。
歯の隙間・欠けなどの簡単な修復に使われる施術で、小さな虫歯もボンディングでケアできるとされています。
ただし大きな虫歯で浸蝕も進んでいたりかぶせ物がされている歯であったりすると対応できない場合があることも知っておきましょう。
目次
紫外線で硬化するレジン素材を使って歯の形や色を整えます
審美歯科で行われるボンディングでは、UVレジン液という紫外線を当てると硬化する特徴を持った液体を使って小さな歯の隙間や気になる歯の色を改善していきます。
例えば歯の色素沈着やホワイトスポットなら即日での改善ができ、他にも古いコンポジットレジンの変色改善や虫歯の施術にも使うことができます。
他にもすり減ってしまった前歯をレジンで整えたり、すきっ歯の歯の間を埋めたりして歯並びを整えることも行われているのです。
それから奥歯の施術にも使われていますが、虫歯の場合神経まで到達していないことが条件になります。
削らずに虫歯の改善ができるということは、ドリルのいやな音を聞かなくてすむので歯医者さんに対するストレスも緩和されることが期待できます。
このようにいろいろな状態に使うことのできるレジンは、歯をあまり削ることなく施術ができるというメリットからも多くもちいられるようになってきています。
ダイレクトボンディングができない時はセラミックインレーなどを考えましょう
もし気になる隙間があまりに大きかったり虫歯が大きくて神経まで浸蝕していたりすると、UVレジン液を使ったボンディングでは手に負えないことがあります。
そのような場合には、セラミックインレーで対応することもひとつの方法でしょう。
セラミックインレーの「インレー」とは詰め物のことで、保険適用であれば銀の詰め物がされ、口を開けると目立ってしまうというデメリットがあります。
その点セラミックインレーでは陶器の素材を使うため、周りの歯とほとんど違いのない状態が期待できます。
すると白い歯の間で銀が目立ってしまうような心配もなく、口をあけても白くてきれいな歯が見えることになるのです。
陶器のためほとんど変色がなく、唾液の吸収もないため口臭も心配がないという特徴がセラミックインレーにはあります。
他にも生体親和性が良いことや天然の歯のような美しさに近い、金属ではないため金属アレルギーにならないという点もメリットです。
歯の変色はホワイトニングで対応する方法もあります
ボンディングで対応できる状態のひとつに歯の変色改善がありますが、変色についてはホワイトニングでも改善が期待できます。
ホワイトニングには歯科医が行うオフィスクリーニングと自宅で継続して行うホームクリーニングがあり、自分自身に合った方法で施術を受けましょう。
オフィスクリーニングのメリットは、クリニックでしか使えない高濃度の薬剤で施術ができるため、早く白さが実現しやすい点があります。
デメリットとしては、数回は通い続けることが必要という点でしょう。
通院して早くホワイトニングを完了させたい方や、専門医に任せてしっかり施術してほしい方などはおすすめの方法でしょう。
一方ホームクリーニングのメリットは、自宅でできるので忙しいなどの理由から継続して歯科へ出かけられない方も取り組めるという点があげられます。
しかしその分マウスピースと薬剤を使って、毎日自分でケアをすることになります。
使用する薬剤は低濃度なので長く継続して自分でケアをし続ける必要がありますが、薬剤が低濃度になっている分、刺激も少なくしてケアを続けることが可能です。
また透明感のある自然な白さを目指すこともできるメリットもあるのがホームクリーニングの特徴です。
どちらの方法で歯の変色の改善を目指してもかまいませんが、専門医と相談して自分に合った方法で行うと快適でスムーズにホワイトニングができるでしょう。
(まとめ)審美歯科のボンディングって何?
ボンディングは、液状のレジン素材を付けて紫外線をあてて硬化させることで、歯の形や色を整える施術方法です。
ボンディングでは、歯の隙間や小さな虫歯の施術を簡単に短時間で行うことができます。
ボンディングには紫外線で硬化する性質のある「UVレジン液」が使われます。
歯の色素沈着やホワイトスポット、過去のコンポジットレジンの変色などもボンディングによって改善が期待できます。
ボンディングでは対応できない大きな隙間や神経まで浸蝕した虫歯の場合、セラミックインレーを使う方法があります。
陶器であるため変色や口臭が発生する心配が少なく、金属アレルギーにもならないというメリットがあります。
歯の変色をケアする方法にはホワイトニングがあり、専門医に施術してもらうオフィスクリーニングと自分で行うホームクリーニングがあります。
どちらもメリットとデメリットがあるので、自分にあった方法でホワイトニングをすることがおすすめです。