受け口の場合は食べ方に工夫が必要です
受け口になっていることで、通常の方と比べて前歯で噛み切る力が弱くなっています。
そのため、咀嚼が上手くできない食べ方になってしまい、胃腸が消化不良を起こしてしまう可能性があるのです。
受け口をそのままにしておくと歯、顎以外にも身体に悪い影響を与える可能性があります。
また、自身の癖などが受け口に影響を及ぼしていることなどもありますから、気づいたときから処置や施術に取り掛かることが大切でしょう。
目次
受け口の人の食べ方は身体全体にも悪影響があります
受け口の場合、前歯でものを噛み切る力が弱いとされています。
その影響で、麺類を食べる際には、前歯で噛みきれないので舌を使いながら工夫して食べることになります。
そのような食べ方をしていると十分に咀嚼をしていないため食べ物が飲み込みにくい場合があります。
また、食べ方以外にも受け口で下記のような悪影響を与えることがあります。
食べ物を噛む際に動く筋肉は首や肩につながっています。
正しく噛めていないと、使う筋肉が片方に偏ってしまうため、それが原因で血流が悪くなるとされています。
また、受け口を放置することで、頭の位置をまっすぐ保つのが難しくなります。
傾いた方には負担がかかり、肩こりが発生するのです。
噛み合わせが悪いことが原因で全身のバランスが悪くなります。
すると、結果的に体の軸が曲がってしまうことになります。
このことが原因で腰を中心で支えきれなくなり、左右どちらかに負担をかけることになります。
少しのズレでも毎日の積み重ねで腰痛につながる可能性がありますので、気をつけることが大事です。
噛み合わせが悪いと脳に必要のない刺激を与えることになり、アドレナリンを促進してしまう可能性があります。
この影響で脳が興奮状態になり、睡眠を妨げる原因になります。
噛み合わせと自律神経は深い関わりを持っていると言われています。
噛み合わせが悪い場合、頚椎のねじれを生じ、普段は異常を感じない場合でも強いストレスがかかると自律神経失調症の症状が現れる可能性があります。
病院に行って相談をすることや日々の生活に気をつけて日常生活を送るようにすることが大切です。
噛み合わせが悪化する行動や習慣は断ち切るようにしましょう
受け口のように噛み合わせが悪化するのは日常生活で無意識にしてしまう行動や習慣が原因になっている場合があります。
下記のような受け口を悪化する行動、習慣はしないように気をつけることが大事です。
肩こりの原因になります。
このような食べ方をしている場合は、全体の歯を満遍なく使って食べるように気をつけることが大切です。
唇を噛む癖がある場合、その部分の影響が出てしまい受け口になる原因にもなります。
今すぐ唇を噛む癖をやめるように勤めることが大切です。
寝ている時にする歯ぎしりや緊張している時にする食いしばりは、歯を少しずつ減らすことになります。
これらが原因で神経が露出してしまう方もいます。
普段から上下の歯を意識することや歯科医院で施術をするようにしましょう。
頬杖は実は噛み合わせを悪くさせる原因のひとつでもあります。
なぜかというと、頬杖をすると前傾姿勢になり上半身を支えきれなくて頬杖をつきます。
背筋を伸ばして座るように意識することが大切です。
うつぶせや横向きで寝ることが習慣になってしまうと、歯や顎に負担をかけることになり、噛み合わせが悪化する原因になります。
歯や顎に負担を減らすためにも、上を向いて寝る習慣をつけましょう。
上を向いて寝る習慣をつけるために低い枕を使って頭や肩に合う枕を使うようにすると良いです。
受け口が悪化しないためにも、まずは自分ができることから気をつけることが大事です。
解決するためには、病院で受け口の施術をすることが大事です
受け口で食べ方や身体全体の悪影響を解決するためには、早期に専門の医療機関で相談し、受け口の施術をすることが大切です。
受け口を施術するには、下記の方法があります。
- セラミック矯正
- セットバック法
- ブラケット(ワイヤー)矯正
セラミック矯正は、歯並びを改善したい歯と場合によっては隣の歯を削り、セラミッククラウンを被せて治す施術のことです。
3週間〜数ヶ月の短期間で施術を終えることができます。
歯を削った時には、仮歯を装着しますので施術後の歯並びを確認することができます。
セラミック矯正は、被せる歯の色や形を自分の理想に近づけることが可能なのです。
セットバック法は、上下左右の歯(第1臼歯)を抜歯し、そのスペースを利用して前歯6本と歯茎の骨ごと後方に押し下げる施術です。
歯列矯正のみでは治りにくい受け口や、確実に歯並びや噛み合わせを治したい方などに向いています。
骨ごと後方に押し下げたら、移動した骨をチタン製のプレートと3番と5番の歯を縛ってワイヤーなどで固定します。
ちなみにワイヤーは術後3ヶ月で抜去します。
下顎前方分節骨切り術と呼ばれる施術を行う場合がありますが、上下顎のバランスを考えて上下一緒に外科的な施術を行う場合もあります。
ブラケット矯正は、ブラケットとワイヤーで歯を引っ張って施術をします。
ブラケットとワイヤーを装着しているので歯磨きがしづらくなるため、口腔内のトラブルが発生する可能性があります。
また、ワイヤー矯正は口を開いた時に目立ってしまったり、発音しづらくなってしまったりすることがあります。
受け口を治す際は、それぞれの施術法のメリットデメリットを知ってから選択するようにしましょう。
(まとめ)受け口は食べ方にも影響があるのか?
受け口の場合は、噛み合わせが悪いことが原因で、前歯で噛み切る力が弱っています。
そのことが原因で咀嚼が不十分になるので消化不良になりやすいです。
身体全体に悪影響が起こる前に施術を行うようにしましょう。
受け口の場合、前歯の噛む力が弱いため、舌使った食べ方をします。
このことで咀嚼が不十分になり、食べ物が飲み込みにくいことがあります。
また、受け口は食べ方以外にも、肩こり、腰痛、不眠症、自律神経失調症などを起こす原因にもなります。
噛み合わせが悪化するのは、日常生活での習慣や行動が原因にもなり得ます。
左右どちらかの歯を使って食べること、唇を噛む癖、歯ぎしりや食いしばり、頬杖をつく、うつ伏せや横で寝るなどといった癖は、なるべく早く断ち切ることが大事でしょう。
受け口を治すには、セラミック矯正、セットバック法、ブラケット矯正などがあります。
セラミック矯正は短期間で施術を終わらせることができます。
セットバック法は、時間はかかるものの確実に受け口を治したいという方に向いています。