受け口でも見えない矯正を行うことができます
一般的に「矯正」と聞くと、歯にブラケットやワイヤーなどの金属性の装置を付ける矯正を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
今まではそのような矯正が主流でしたが、最近は見えないように矯正装置を歯の表側ではなく、裏側に付けるタイプの矯正が人気が高くなってきています。
特に接客業の女性などに人気で、受け口も治すことができます。
目次
見えない矯正は「裏側矯正(舌側矯正)」と言われています
見えない矯正は「「裏側矯正(舌側矯正)」などと呼ばれていますが、正式には「マルチリンガルブラケット法」と言います。
一般的な歯の表側(唇側)に付ける矯正装置は、ブラケットと呼ばれる装置やワイヤーなどが金属製のため目立ってしまうというデメリットがあります。
特に日本ではこのような装置を付けることに恥ずかしさなど抵抗がある人が多く、矯正をしたくても踏み切れないという人が多い傾向にあります。
裏側矯正は矯正装置を歯の裏側(舌側)に付けることで、金属製の装置が目立ちにくくなります。
見えない矯正(裏側矯正)の施術の流れ
見えない矯正の基本的な流れは次のようになります。
- 矯正装置の製作
裏側矯正はその名の通り歯の裏側(舌側)に装置を付けますが、装置はオーダーメイドになります。歯の表と違い歯の裏側は、複雑な形態をしており、装置を付けるのも難しいためです。 - 矯正装置の装着
出来上がった矯正装置を専用のセメントで、歯の裏側に付けていきます。ブラケットなどの装置は表に付ける場合のようにひとつずつ付けていくのではなく、お客様の歯型の模型を使って、一度に付けていきます。 - 矯正装置の調整
矯正装置は基本的に3週間に1回くらいのペースで来院し、矯正装置の調整を行っていきます。見えない矯正の施術期間は半年~2年半くらいで、歯並びの状態などによって異なります。 - 施術完了後は保定期間
計画通りに歯並びが改善したら矯正装置を外して、後戻りの予防や歯並びの安定をはかるためマウスピースタイプの保定装置を使用します。この保定期間は3ヶ月~半年くらいのペースで通院が必要です。
この保定期間が終了すれば、矯正の施術は完了となります。
裏側矯正は見えないだけでなく、さまざまなメリットがあります
裏側矯正にはさまざまなメリットがあります。
見えない矯正のメリット
やはり一番のメリットは矯正装置が歯の裏側に付いているため、周囲にバレにくいということでしょう。
通常の会話程度では気づかれることはほとんどありません。
芸能人でもしている人も多く、接客業などたくさんの人と関わる仕事をしている人でも、抵抗なく施術できます。
装置は歯の裏側に付けるため見えないので、表側に装置を付ける場合は目立つためにできないような工夫をすることが可能になります。
そのため若干ではありますが、裏側矯正の方が施術期間が短くなる場合が多いです。
また、歯が整い始めると見た目の変化がわかりやすいので、施術の途中でも比較的早い段階で効果を実感することができます。
矯正装置を裏側に付けることで、装置を付ける際や外す際に歯の表面に傷を付けることがありません。
歯の裏側は表側と比べると、エナメル質は分厚く傷つきにくいという特徴があります。
歯の表面に装置を付けていると、食事の際に食べ物が付きやすく気にしながら食べないといけません。
装置を歯の裏側に付けることで、装置に食べ物がついてしまっても裏側なので見えません。
そのため歯の表面に付ける矯正よりも、必要以上に気を使う必要がないため食事中のストレスが少ないと言えます。
見えない矯正をしている歯科は少ないため、クリニック選びは慎重に行いましょう
メリットの多い裏側矯正ですが、デメリットもあります。
裏側矯正のデメリットについて説明していきます。
歯の内側に装置を付けるため、慣れないうちは発音しづらかったり気になったりすることがあります。
しかし、これはおよそ1ヶ月で慣れていきます。
裏側矯正に限らず、歯の表側に付ける矯正装置でも同様です。
また、表側の矯正は口の粘膜を傷つけてしまうことがありますが、裏側矯正はその心配はありません。
表側に装置を付ける矯正と同じレベルで、裏側矯正のできる歯科は全国的に見てまだ少ないと言えます。
クリニック選びは慎重に行いましょう
裏側矯正は表側の矯正よりも装置の形態が複雑なため、十分な経験と技術が必要になります。
そのため裏側矯正をしているからという理由だけで、歯科を選ぶのではなく実績がしっかりある歯科を選ぶようにしましょう。
(まとめ)受け口でも見えない矯正はできるの?
見えない矯正は受け口も改善することができ、最近は接客業の人や女性などに人気が高まっています。
矯正装置が目立つのが嫌だからと、矯正を躊躇している人にはおすすめの矯正方法です。
見えない矯正は「裏側矯正(舌側矯正)」などと呼ばれています。
裏側矯正は唇側矯正よりも装置の装着が難しいため、装置はオーダーメイドでつくり一気に装着します。
そのほかの施術の基本的な流れは、通常の表側の矯正と変わりません。
裏側矯正は周囲にバレにくいだけでなく、一般的な矯正に比べると施術期間が短くなる場合が多く、食事中のストレスなども少ない矯正です。
会話程度で歯ばれる心配はほとんどないので、接客業をしている人や周囲にバレたくない人にはおすすめの矯正方法です。
裏側矯正は見えない分、内側に装置を付けるため装置が気になったり発音しづらかったりというデメリットがありますが、徐々に慣れていきます。
裏側矯正を行っている歯科は少ないため、実績や技術のあるクリニックを選びましょう。