受け口の矯正には矯正ゴムを使うと効果的です
矯正の装置にはゴムが付いているものと付いていないものがありますが、どう違うのでしょうか。
矯正に使用するゴムのことを正式には「顎間ゴム」といいますが、ただ歯列を広げて歯並びを改善するのであれば、矯正ゴムは必要ありません。
しかし受け口や出っ歯などの不正咬合の場合は、歯並びを改善するだけでは不正咬合を治すことができないため、矯正ゴムが必要となることが多い傾向があります。
矯正ゴムを使うことで、比較的短期間で歯を動かすことができます。
目次
受け口のような不正咬合の場合、歯並びを改善するだけでは受け口を改善できません
一般的なワイヤーを使うワイヤー矯正やマウスピース矯正は、基本的に横に歯を移動させて歯並びのみを改善します。
しかしただ歯並びが悪いだけでなく、受け口や出っ歯などの不正咬合でもある場合は歯を横に広げて歯並びを整えても、うまく噛み合わず全ての症状を改善することができません。
そこで使用するのが、この矯正ゴムです。
矯正ゴムを上下のブラケットという装置に引っ掛けて使います。
通常夜寝るときに使用することが多いです。
矯正ゴムを使用することで、適度な力で歯を移動させることができるため、施術もスムーズになり比較的短期間で完了することも多いです。
受け口の矯正ゴムの使い方
矯正ゴムは一般的な歯の表面にブラケットを付ける唇側矯正装置や歯の内側にブラケットを付ける舌側矯正装置と併用して使用します。
矯正ゴムはブラケットに付いているフックなどに引っ掛けて使用します。
受け口の場合、通常下顎の左右3番目の歯と上顎の左右の6番もしくは7番に矯正ゴムを引っ掛けることで受け口を改善していきます。
矯正ゴムを使うことで比較的スムーズに歯並びを改善することができます
矯正ゴムは受け口や出っ歯のような不正咬合を改善するのに非常に有効で、正しい歯並びや噛み合わせに整えるのをサポートします。
矯正ゴムのかけ方はさまざまなので、担当医に指示されたかけ方を守るようにしましょう。
くれぐれも引っ掛ける歯を間違えないようにしましょう。
矯正ゴムは歯に適切な力をかけ、歯を的確にスムーズに移動させて歯並びや噛み合わせを改善することができます。
矯正ゴムの使用方法
矯正装置であるブラケットやワイヤーなどは通常装着や調整は歯科医師が行いますが、矯正ゴムは使用方法などをお客様に説明し、お客様自身が付けたり外したりという作業を行います。
通常矯正ゴムは、専用の器具を使って引っ掛けていきます。
はじめのうちは難しいですが、慣れてくると器具がなくても手で掛けられるようになる方がほとんどです。
通常歯磨きと食事のとき以外はずっと矯正ゴムを使用しますが、場合によっては夜寝るときだけという場合もありますので、担当医の指示に従いましょう。
矯正ゴムはきちんと装着時間を守らないと効果が期待できません
矯正ゴムは先述したようにご自身で管理していただく必要があります。
取り外しができるという点はメリットとも言えますが、その分きちんと付けていないと十分な効果が得られなかったり、余計に期間がかかったりしてしまいます。
担当医に指示された装着時間は守りましょう
友人や職場の同僚と食事に行くことや、朝忙しくて時間がないときもあるでしょう。
矯正ゴムは取り外せるため、面倒だったりつい忘れたりしてしまいがちですが、きちんと付けていないと受け口の改善効果は期待できません。
当然ですが、矯正ゴムの使用時間は短い時間よりも長く付けていた方が、早く施術がおわることが多いです。
担当医に言われた時間は必ず守るようにしましょう。
矯正ゴムは基本的に毎日交換しましょう
矯正ゴムは基本的に毎日新しいゴムと交換しましょう。
お口の中は雑菌などが繁殖しやすいため、できれば食事毎に交換すると衛生的ですが、1日くらいであれば問題ありません。
あまり同じゴムを使い続けると弱くなって切れたり傷んだりするため注意して下さい。
(まとめ)受け口の矯正には矯正ゴムが必要なの?
通常歯並びの改善だけであれば、矯正ゴムを使用する必要はありませんが、不正咬合などの噛み合わせを改善する場合は矯正ゴムが必要になります。
矯正ゴムは力がかかるため痛みを感じることもありますが、スムーズに矯正することができます。
受け口のような不正咬合を改善するためには、ワイヤーやマウスピースを使った歯列矯正だけではなく、矯正ゴムを使用しないといけない場合もあります。
矯正ゴムは正式には顎間ゴムと呼ばれ、引っ掛ける歯の部位は担当医の指示に従ってください。
矯正ゴムは的確に素早く歯を移動させることができる装置で、通常食事や歯磨き以外に使用します。
矯正ゴムはご自身で付けたり外したりしないといけないため、付ける部位を間違えないように注意しましょう。
矯正ゴムはお客様自身が管理する必要があり、付ける時間を守らないと予定通りに矯正が終わらなくなる可能性があります。
頑張った分、歯は動いて歯並びや噛み合わせが改善されるので、根気良く続けることが大切です。