受け口の改善には、パタカラでトレーニングすると効果的です
パタカラはもともとリハビリを必要とする人のために、歯医者がつくったもので、表情筋を鍛えることができます。
パタカラは口腔周辺の機能訓練によって筋力を高めることにより、矯正後の歯列や口腔機能、摂食機能などの改善を目的としています。
そのため、歯並びの改善に役立つだけでなくいびき防止などさまざまな機能の向上が期待できます。
メディカルパタカラは「医療機器」なので市販品とは異なり、歯科などの医療機関でしか取り扱っていません。
目次
パタカラは表情筋を鍛えることで、歯並びの改善に役立ちます
パタカラは先述したように、口輪筋など口腔周辺の筋肉を鍛えることができます。
歯並びを良くするためには表情筋を鍛えると良いと言われているため、パタカラは歯並びの改善に効果的だと言えるでしょう。
表情筋と歯並びの関係について、いまいちピンとこない方も多いかもしれませんが、唇を閉じることは正しい歯並びを維持するのにとても重要です。
唇を強くつむることで筋肉は鍛えられ、自然と正しい状態へとなっていきますが、このような習慣が身についていなければ唇の筋肉は弱くなってしまいます。
唇の筋力が弱いと鼻でなく口で呼吸をするようになってしまい、歯並びが乱れる原因にもなってしまいます。
歯並びが乱れてしまうと、見た目が悪くなってしまうのはもちろんですが、歯周病や口臭、いびき、喘息などさまざまなトラブルを引き起こしやすくなります。
表情筋を鍛えることでさまざまなメリットが期待できます
パタカラで鍛えることができる表情筋とは、どのような筋肉のことを言うのでしょうか。
表情筋とは瞬きや口の開閉などの日常的な動作をしたり、さまざまな表情をつくったりする筋肉の総称です。
この表情筋は全部で20種類以上もあります。
たとえば、口輪筋は口の周りの表面にある筋肉のことで、唇をすぼめたり開けたりするのに重要な筋肉です。
この口輪筋を鍛えることは歯並びの改善に役立つだけでなく、次のような効果が期待できます。
- いびきや歯ぎしりの改善
- 睡眠時無呼吸症候群の改善
- 発音の明瞭化
- 嚥下機能の向上
- 口臭の予防
- 小顔になる
- シワ予防
また、パタカラで表情筋を鍛えることで、鼻呼吸を習慣化させることができると言われています。
通常は鼻で呼吸することで細菌やウィルスなどが、体内に直接侵入するのを防いでいるのですが、口呼吸の場合、菌やウィルス、外気などが直接入り込み喉や肺に影響してしまいます。
そのため免疫力が低下し、風邪や病気にかかりやすくなってしまうのです。
また、口呼吸を行うことで自然と舌の位置が下がり、それに伴って下顎を突き出すようになってしまいます。
これが習慣化されると受け口になってしまうと言われているのです。
普段から鼻呼吸を意識するだけでも、違ってくるので日頃から鼻呼吸を意識してみましょう。
口呼吸が習慣になっている人の中には鼻詰まりが原因の場合もあるので、鼻炎などの場合は耳鼻科に受診されることをおすすめします。
パタカラでトレーニングして美しい口元をキープしましょう
パタカラは矯正後などに使用します。
パタカラだけで受け口を治すことは難しいですが、トレーニングすることで歯並びの改善に役立ちます。
せっかく歯並びを綺麗にしても、口腔周辺の筋力が弱いと後戻りしやすくなってしまいますから、パタカラで筋力を高めることで、予防することが大事でしょう。
パタカラは歯で噛むのではなく歯と唇の間にはめ込み、口を閉じて使います。
1日に3分程でも効果は期待できますが、次のように引っ張るトレーニングを行うとさらに効果的です。
パタカラを使ったトレーニング方法をご紹介していきます。
- 正面にまっすぐ10秒
- 真上に10秒
片手で顎の下を押し下げながら、顔を上に向けてパタカラを引っ張ります。 - 真下に10秒秒
目をギュッと閉じて、片手で額を押し上げながら、パタカラを下に引っ張ります。 - 斜め左に10秒
- 斜め右に10秒
これを3セット程行いましょう。
パタカラをギリギリくわえていられる程度の力で引っ張ります。
毎日トレーニングの時間を確保するのは難しいかもしれませんが、せっかく矯正して歯並びを改善しても筋力が弱ければまた歯並びが悪くなってしまう可能性もあります。
できるだけ毎日トレーニングを行って、美しい口元をキープしていきましょう。
(まとめ)受け口はパタカラで治せる?
パタカラは表情筋をトレーニングするために歯医者が開発したもので、口腔周辺の筋力を高めることで矯正後の歯列や口腔機能、摂食機能などの改善を目的としています。
パタカラはそのほかいびき防止などの効果があると言われています。
唇を閉じる習慣がないと唇の筋力が低下して口呼吸になりやすくなり、受け口など歯並びの悪化につながります。
パタカラを使うことによって口腔周辺の筋肉を鍛えることができ、鼻呼吸を促すことができるのです。
また、歯周病や口臭の予防効果も期待できます。
表情筋は口の開閉や表情をつくるのに重要な働きをしている筋肉で、顔全体に20種類以上あります。
口輪筋が弱いと口呼吸になりやすいため、口輪筋を鍛えることで鼻呼吸へと促し、いびきの改善やシワ予防などの効果などさまざまな効果が期待できます。
パタカラのみで受け口を改善することは難しいですが、歯並びの改善やシワ予防、いびきの改善などに効果的です。
パタカラは自宅でも手軽に行えるトレーニングなので、表情筋を鍛えて口元を美しくしていきましょう。