受け口の人は口内が乾燥しやすく口臭が強くなりやすいです
口臭は、口の中が乾燥している場合に強くなりやすい現象です。
そして受け口は、口内が乾燥状態になりやすい症状です。
つまり、受け口の人は口内が乾燥しやすいために口臭が出やすいというわけです。
口臭そのものでなく、受け口の状態自体を改善することで根本的な解決が目指せます。
悩んでいるようであれば、ひとりで頭を抱えず歯科医師に相談してみてください。
受け口は噛み合わせが悪いため乾燥しやすくなります
受け口は下顎が前に出ている、噛み合わせが悪いといった影響から、閉じにくいと感じるケースは多いです。
しかし、だからといって完全に閉められないほどの重症ケースはまれです。
ではいったい、なぜ乾燥が起こるのでしょうか。
受け口による口内の乾燥は、外気にさらされるという理由がすべてではありません。
特に気にしておくべきは、咀嚼が困難になっている点です。
噛み合わせが正しくなければ、スムーズに食べ物が噛み締められなくなります。
そこで起こるのが、唾液の分泌する量が低下するという状況です。
これにより、口内の水分量が不十分となり、乾燥に繋がるわけです。
では、なぜ乾燥が口臭の原因となるのでしょうか。
理由は、細菌が活動しやすくなるためです。
唾液量が低下すると、口内の細菌は揮発性のガスを発生します。
そしてこのガスこそが、口臭のもとになっていると言われているのです。
こうしたメカニズムが、受け口は口臭に悩まされやすいと言われる理由です。
受け口の人は、口内が乾燥しないよう注意をしておくべきでしょう。
乾燥以外の口内トラブルも懸念されます
受け口の方は口内の乾燥に注意するべきとご紹介しましたが、注意点はそれだけでもありません。
乾燥すること以外にもリスクがいくつか見られるので、それぞれ押さえておきましょう。
虫歯もまた、噛み合わせの悪さが影響して起こりやすい症状です。
入り組んだ歯列は、食べカスを口内に残留させる要因の一つです。
普通であれば飲み込めるはずの食べ物が残ったり、また歯磨きで落としきれなかったりするケースもでてくるためです。
虫歯菌もまた、活動の際に口臭ガスを発生させるので、乾燥と同じく臭いに注意が必要です。
咀嚼が十分でないと、食べ物をしっかり噛み砕けていない状態で飲み込む形となります。
これにより、消化器系に負担をかけることで、胃腸の病気を引き起こす要因ともなってしまいます。
胃腸は歯や顎とは離れた部位ですが、受け口の影響を少なからず受けてしまうと言えます。
肩や首がこりやすい、腰痛になりがち、歩くときふらつくなど、身体機能的な影響も懸念されます。
顎や歯の特徴ひとつで全身に影響が出かねないので、たかが受け口と侮ってはいけません。
乾燥を防ぎ口内を清潔に保ちましょう
前述までに挙げた内容の裏を返せば、乾燥さえ防げば口臭や虫歯を抑えられるということに繋げられます。
最後に、乾燥を防ぐ有効な方法を紹介します。
たとえば、定期的にガムを噛むという工夫です。
これもまた咀嚼行為であるため、唾液分泌を促進することに繋がります。
減少しがちな唾液を補える、有効な方法となることでしょう。
また、睡眠時の乾燥を防ぐことも効果的です。
活動時はガムを噛めますが、就寝中は噛めませんし、また噛み合わせが悪いことから口呼吸となってしまいやすいです。
長時間にわたり乾燥が続くと、それこそ口臭が増大し、虫歯菌も活発に活動させてしまいます。
翌朝入念に歯磨きをしても、影響は懸念されます。
そこでおすすめなのが、マスクをしたり、口に濡れガーゼを当てたりして眠る方法です。
鼻呼吸が促される上、口内の水分を逃がしにくくする効果も期待できます。
とはいえ、口臭自体を抑えられても、受け口である以上、細菌がガスを発生させやすい状況に他なりません。
ですから、上記までの工夫も簡易的な意味では有効と言えますが、受け口そのものの矯正が最も理想的で有効な対策だと言えるでしょう。
研究を重ねられた施術技術によって、程度に限らず受け口は改善が目指せます。
個人での工夫も大切ですが、早めに医師へ相談することをおすすめします。
(まとめ)受け口だとなぜ口臭が発生しやすいの?
口の中が乾燥しやすい受け口の人は、同時に口臭が強くなりやすいタイプといえます。
体自体が口臭の出やすい状態にあるため、個人での改善は難しいです。
専門医に相談して、そもそもの原因である受け口が改善できると効果的です。
受け口の人は、噛み合わせが悪くなりやすいです。
これにより、咀嚼が十分にできず、唾液をしっかり分泌できなくなってしまいます。
そして、口内が乾燥すると細菌が口臭の原因となるガスを発生させやすくなります。
これが受け口と口臭の主な関係性です。
受け口によるトラブルは、乾燥が原因で起こる口臭だけでもありません。
その他にも、虫歯になりやすい、胃腸を悪くする、身体的な影響も出るなど、別の症状をも併発させる要因となります。
軽い受け口でも、できるだけ改善しておくことが理想的です。
口内の乾燥を防ぐ簡単な方法としては、定期的なガムの咀嚼が挙げられます。
また就寝時の乾燥を防ぐため、マスクや濡れガーゼを口にあてる工夫も有効です。
ですが、受け口を改善しない限り、口臭の問題は付きまといます。
早めに医療機関へ相談するのが吉です。