透明なマウスピースという器具を口の中に入れて受け口を治す成人にも適した方法です
歯科矯正というと、従来は銀色のワイヤーを歯の上につけており、見栄えがあまりよくないものでした。
マウスピースというものは、ほぼ透明であまり目立ちません。
矯正していることをあまり知られたくない成人が受け口を解消するには、マウスピースは良いものです。
目次
マウスピースで受け口を解消する期間や費用には個人差があります
マウスピースを使って受け口を解消するには、マウスピースを口の中に入れなければなりません。
どれくらい装着している必要があるかというと、いろいろあります。
1日のほとんどの時間を装着していなければならないものと、1日1時間程度と寝ている間に装着すればよいというものです。
期間や費用は、マウスピースの材質の種類や受け口の状態、歯並びの状態によって違ってきます。
装着の期間が長くなると、その人の努力がより必要です。
マウスピース矯正のよいところは、自分にあったマウスピースを作ってもらえるところです。
また、ずっとつけている必要があっても、食事の時と歯を磨く時には外すことができます。
マウスピースで歯並びを治すことができれば、受け口も解消されます。
透明タイプのマウスピースは、従来のワイヤータイプよりも、短期間で歯並びが矯正できると期待されています。
1~2年かかっていたものが、数カ月程度で矯正できるのですから、精神的にもかなりよい方法といえます。
マウスピースで舌の位置を整えます
マウスピースを使って矯正することで、歯並びが改善され結果として受け口がよくなります。
舌の位置が整えられるからです。
舌の位置でなぜ歯並びがよくなるのか、みていきます。
受け口で下の歯が出てしまっている状態では、舌で下の歯を押し出してしまっているのです。
舌の位置が下すぎるということです。
そこで、マウスピースをつけることで、舌のポジションを整えて、歯と歯の間にくるように持ってきます。
すると、舌で下の歯を押し出すということがなくなり、下の歯が出すぎないようになります。
下の歯が出すぎなければ、歯並びが整い受け口は改善されます。
下の歯はきちんとした位置になり、歯並びが正常のものとなり、受け口がなおってくるというわけです。
受け口は歯並びの悪さが原因です。
さらに歯並びを悪くしている原因とは、舌の位置がよくなかったということなのです。
マウスピースを装着することで、舌の位置も整ってくるので、歯の矯正もできるということです。
マウスピースを使えば必ず受け口が改善されるとはいいきれません
成人の受け口は、マウスピース矯正で歯並びを治すことで、改善されます。
けれど、受け口のすべてがマウスピース矯正で改善されるとは限らないのです。
それは、受け口の度合いによって違います。あまりにも受け口の度合いが大きいと、マウスピースでは改善されません。
受け口が大きいということは、下の歯が極端に前に出ているということでもあります。
すると、マウスピースだけでは受け口が治らない場合があります。
マウスピース矯正と別の方法を組み合わせるか、マウスピース以外の方法で歯並びを治していくことを考えなければなりません。
マウスピース以外の方法となると、リンガルアーチやセットバック法があります。
マウスピースを口に入れて歯並びを治す、ひいては受け口を治すときでも、別の方法をとるときでも、医師とよく相談して、自分が納得する方法と納得できるペースで行いましょう。
少しでも疑問点があるなら始める前にクリアしておきましょう。
成人の受け口を解消する方法には、マウスピースを口に入れて歯並びを治すという方法があります。
つまり、これは、ひとつの方法であってすべてではないのです。
受け口を解消するためには、いろいろな方法を相談してみることです。
(まとめ)マウスピースによる成人の受け口解消法とは?
マウスピースをつけて矯正をすることは、従来の銀色のワイヤーを使って矯正するよりも、見た目を気にせずできます。
マウスピースは透明なので、目立たないからよいのです。
マウスピースで受け口を治す方法では、マウスピースの材質と種類によって、装着期間も金額も変わってきます。
従来のワイヤーと違うのは、食事の時と歯を磨く時で、外すことができるという点です。
ワイヤーよりも、マウスピースの方が短期間で済みます。
マウスピースで舌の位置が整えられることによって、歯並びが改善されます。
舌のポジションが決まって、舌の筋肉が鍛えられると、舌が下の歯を押し出すということがなくなります。
下の歯は正常な位置に戻るので、歯並びは整い、受け口も改善されます。
成人の受け口は、マウスピースでの矯正で歯並びを治せば必ず治るというものでもありません。
受け口の度合いが大きい場合には、別の方法も考慮します。
場合によっては外科施術もあります。
受け口を解消する方法は、医師に相談してみましょう。