受け口で滑舌が悪いのは歯科矯正で治せる可能性があります
受け口になると、言葉がはっきり発音しづらいなど滑舌が悪くなってしまいます。
受け口は滑舌の悪さだけでなく、食べ物が咀嚼しづらい、肩こりや頭痛を引き起こすなど様々なトラブルを招きます。
歯列のズレが原因なら、受け口は歯科矯正でキレイに治せる可能性があります。
目次
受け口で滑舌が悪くなるのは舌を動かしづらくなることなどが原因です
受け口とは、下顎が上顎よりも前に出ているため、口を閉じて上下の前歯を合わせた時に、下の前歯が上の前歯よりも前面に出てしまう状態をいいます。
また、下顎があまり出ていない状態でも下の前歯が外側に飛び出てしまった状態も受け口の一種だとされています。
受け口は専門用語では、下顎前突とか反対咬合など呼ばれています。
遺伝などにより上顎の骨が未発達であることや、下の前歯が外側に上の前歯が内側に向かって生えてしまうことなどが受け口の要因とされています。
受け口になると、滑舌が悪くなると言われています。
滑舌が悪いとは、言葉を話す時の発音が不明瞭で特にさ行やた行の発音が聞き取りにくい、話し方が流暢ではなく所々途切れたりします。
受け口になると、上顎が後ろにある分通常よりも話すときに舌が動く範囲が狭くなってしまいます。
更に、舌をうまく反らすことがきなくなるため、舌が思うように回らず舌足らずのような話し方になってしまうのです。
また、日本語のみならず英語の発音にも影響が出るとされています。
受け口を放置すると胃腸の不調や頭痛などの体の不調を起こすリスクが高まります
受け口を放置すると、滑舌が悪くなる以外に体に様々な悪影響を及ぼします。
まず、上下の歯の噛み合わせが悪く食べ物を上手にかみ砕くことや、すり潰すことが困難になるので、胃腸に負担がかかります。
その結果、唾液の分泌が減る場合や消化不良を起こす場合があります。
更に、食べ物を噛もうとして顎に無理な力が加わって、口を開けた時に痛みを感じるほか、カクっという音がする顎関節症を発症するリスクも高まります。
そして、噛み合わせが良くないと顎に不自然な負荷がかかり、首から背中、腰の骨に歪みが生じ、肩こりや頭痛、首痛や腰痛といった体の痛みを感じることもあります。
また、頭痛などに悩まされると集中力が途切れたり、イライラしたりするなど心にも悪影響が出始めるのです。
そして、受け口は下顎が前に突出しているのでしゃくれているような見た目で、パッと見てあまり良い印象を受けない人もいます。
受け口が歯科矯正で治れば滑舌の悪さも改善される可能性があります
受け口は、歯列を整えたり下顎の骨を後ろに引っ込めたりするなどの方法で改善できるとされています。
顎の骨に問題がなく、軽度な受け口なら歯科矯正で対応できます。
矯正の中でも、比較的短期間で施術が完了するセラミック矯正が主流になりつつあります。
セラミック矯正は歯を削って土台を形成し、歯型をとって作ったセラミック製の人工歯を被せるという方法です。
人工歯はオーダーメイドなので形や色、大きさなども自由に決めることができるため、審美性に優れた仕上がりになるのが魅力です。
また、顎の骨に発達異常、例えば下顎の骨が大きすぎるなど場合は下顎の骨を切って、後方へ移動させるという下顎セットバック法という施術が矯正歯科で受けられます。
外科的な施術になりますが、全身麻酔で行われるので怖いイメージもありません。
また、口腔内から施術を行う場合が多いので顔に傷跡などが残る心配もなく、画期的な施術法だと言えます。
(まとめ)受け口で滑舌が悪いのは歯科矯正で治せる?
受け口は、言葉の発音が不明瞭になり滑舌の悪さを引き起こします。
他にも、食べ物が噛みにくくなったり、肩こりなどの不調を招きます。
歯科矯正で歯列を整えることで、受け口が治せる場合もあります。
受け口になると、上の前歯が下の前歯の後ろに沈み込むため、舌を動かす範囲が狭くなるので、舌が思うように動かせなくなります。
その結果、特にさ行やラ行の発音が不明瞭になり、滑舌の悪さを招くのです。
受け口になると、噛み合わせが悪くなり食べ物がしっかり噛めず、胃腸に負担をかけて消化不良などを引き起こすことがあります。
更に、顎に無理な力がかかるので首、背中にかけての骨が歪み、頭痛や首痛、肩こりなどに悩まされることがあります。
歯列が整えば治せる受け口の場合、歯科矯正の中でも審美性の高いセラミック矯正が主流となっています。
また、顎の骨に問題がある受け口なら下顎の骨を後ろに下げて上下の顎のバランスと整える下顎セットバック法が受けられます。