インプラントを入れると定期健診などにランニングコストがかかります
歯を失った場所にインプラントを入れた後には、定期的なメンテナンスが必要です。
インプラントは審美性の高い施術なので基本的には自由診療になり、インプラントを長期間使用するために必要なメンテナンスも自由診療になるため、病院によってかかる費用はそれぞれ異なるといえます。
一般的には、メンテナンス費用として1回3,000円から1万円程度かかるといわれています。
目次
インプラントのメンテナンスには定期健診などがあります
インプラントの施術がすべて終わった後は、インプラントをより良い状態で保つために定期的なメンテナンスが必要です。
インプラントを入れた後のメンテナンスには、病院で指導を受けた方法で行う歯磨きや口内清浄などの自分で行うケアと病院で行う定期健診などがあります。
施術後1年までは1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年とこまめに病院での定期検診を受けることになり、噛み合わせのチェックなどの確認を行います。
施術から1年以降には、口内の状態に合わせて、数ヶ月から1年に1回程定期検診を受けていきます。
病院での定期健診ではインプラント周辺のチェックや噛み合わせの確認、レントゲンでの確認などが行われます。
インプラントや周辺のチェックでは、歯、歯茎などに炎症が起きてないか、歯周ポケットの深さに問題がないかなどをチェックし、歯の噛み合わせが少しずつ連れてきていないかを確認して調整が行われるのです。
そして顎の骨とインプラントの定着の様子をレントゲンで確認します。
定期健診では同時に歯やインプラント周囲の落ちにくい汚れのクリーニングを受けますが、その費用も病院によって異なるので、事前に確認してから病院を決めるといいでしょう。
メンテナンスを怠るとインプラントのトラブルの原因になります
インプラントのメンテナンスには自宅でのケアと病院での定期健診が欠かせません。
歯磨きで落とせる汚れは60%ぐらいといわれています。
そのため歯の隙間や歯周ポケットなどに汚れや雑菌が残らないように、歯間ブラシやデンタルフロスも使って毎日丁寧に口内のケアを行う必要があるのです。
それでも自分では落とせない汚れなどは、病院のクリーニングで落とすことになります。
自宅でのケアや病院の定期健診を行わず口腔内を不衛生なままにしていると、歯の隙間などに残っている雑菌が増殖してインプラント周囲炎にかかる可能性があります。
天然の歯の周りに歯周病菌が増殖した場合には歯周病、インプラント周辺の場合にはインプラント周囲炎と呼ばれていますが、インプラント周囲炎は歯周病とほぼ同じ病気です。
どちらも雑菌により歯茎の炎症や歯茎の下がりが生じ、ひどくなると歯やインプラント体を支えている骨が溶けてなくなるとされています。
歯茎の骨がなくなると歯がグラグラと動き、インプラントが抜け落ちる場合もあります。
特にインプラント周囲炎は歯周病よりも早く進行が進むといわれているので、メンテナンスで発生を予防し、万が一インプラント周囲炎にかかった場合には進行を防ぎ、改善する必要があります。
インプラントは自分の歯に近い使用感が得られる人工歯です
自分の歯がなくなった場合に人工の歯を入れる方法には、入れ歯やブリッジ、差し歯などがあります。
入れ歯は歯がなくなった隙間に被せるだけなので施術の必要なく手軽に使うことができますが、取れそうになったり歯茎との間に隙間ができたりするなど違和感が生じるというデメリットもあります。
ブリッジは両隣の歯を削ってから橋をかけるように被せ物を被せる施術です。
入れ歯よりも違和感が少ないのですが、両隣の歯に負担がかかりやすいといわれています。
インプラントは歯を支える骨に直接インプラント体を埋め込みその上に被せ物をするので、人工歯が顎の骨に固定されることになり天然の歯に近い感覚で使用することができます。
インプラントは保険適用外のため施術時に高額の費用がかかりますが、しっかりとメンテナンスを行っていれば10年以上もつといわれています。
丁寧なケアを続けると何十年も使えるといわれているので他の施術よりも長く使用でき、長期的にみるとランニングコストがかからない施術ともいえるでしょう。
(まとめ)インプラントのランニングコストはどの位かかるの?
失った場所に入れるインプラントは保険が適用にならない自由診療です。
そのためメンテナンスも自由診療となり病院によってかかる費用は異なりますが、一般的にはメンテナンス費用は3,000円から1万円程度といわれています。
インプラントの施術から1年間の間は、1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のようにこまめに定期検診を受けることになるでしょう。
定期検診と同時にクリーニングも行うことになり、その費用も病院によって異なるので事前に確認しておくと安心です。
インプラントのメンテナンスには自宅のケアと病院での定期健診が必要です。
自分ではどうしても落とせない汚れは病院のクリーニングで落とす必要があり、メンテナンス不足で口腔内が不衛生になっているとインプラント周囲炎になる可能性があります。
歯がなくなった場所には入れ歯やブリッジなどで人工の歯を入れることができます。
入れ歯やブリッジよりも使用期間が長いインプラントはメンテナンスによって何十年も使えるといわれ、何度も施術を行わずにすむためランニングコストがかからないといえます。