噛む力や見た目など機能性や審美性の観点からは、入れ歯よりインプラントの方が一般的に良いとされています
欠損した歯を再生するインプラントと入れ歯は施術方法が全く異なり、メリットデメリットもそれぞれあります。
ただ、総合的に見ると噛む力や味覚なども以前と変わらず、違和感もないインプラントの方が機能的にも優れていると言えます。
さらに見た目も、インプラントは審美性が高く、入れ歯は留め具などが目立ちやや劣るとされています。
費用や施術期間の長さは、入れ歯の方が保険適用内のため費用は安く、短期間で施術が終わります。
2つの施術の特徴を把握し、審美歯科医を受診して相談してみましょう。
目次
インプラントと入れ歯は噛む力や費用、施術にかかる期間などに違いがあります
インプラントと入れ歯は、どちらも欠損した歯を補うための施術法ですが、大きな違いがあります。
インプラントは、チタンなどでできたネジのような人工の歯根を埋め込んで、人工歯を上から被せる施術です。
入れ歯は、樹脂などでできた歯茎や人工歯に、ワイヤーや金属のツメなどをつけて歯の欠損部にはめ込む形の義歯です。
噛む力で比べると、インプラントは土台がしっかりしているのでほぼ元の歯と同じようにしっかり噛めて、味覚障害も起こりにくいとされています。
一方で、入れ歯は元の歯よりも噛む力が弱くなり、部位によっては噛みづらいと感じる場合もあるのです。
さらに、入れ歯は噛むとズレやすく、違和感があって味が分かりづらいと感じる方もいると言います。
歯の欠損により入れ歯の場合顎の骨が吸収されて、痩せ細りますが、インプラントを入れれば骨の吸収は収まるのです。
インプラントは外科的施術を行うため、施術にかかる期間が数ヶ月に及びますが、入れ歯は比較的短期間で施術が終わります。
費用面では、インプラントは実費ですが、入れ歯は使う素材によっては保険適用となるか異なるのです。
それぞれにメリット、デメリットもありますが、トータルで考えるとインプラントの方が日常生活では快適だと言えるでしょう。
インプラントは審美性が高く発音にも影響しにくいです
欠損部の歯を人工的に補う施術を受ける上で、見た目や発音しやすいかなども気になるポイントという方もいるでしょう。
インプラントは、被せる人工歯に丈夫で審美性も高いセラミックなどを使えば、耐久性にも優れており、見た目にも自然な仕上がりになります。
埋め込んでからしばらくすると、歯や歯茎に馴染んで違和感がなく発音にも影響ないでしょう。
インプラントの寿命は長く、歯磨きなどのケアを毎日しっかりおこない、定期的にメンテナンスに通院すれば15年とも30年とも言われています。
一方入れ歯は、話す際などに金属の留め具などが露出してしまい、食べかすが入れ歯の隙間に詰まるなどして、不快に感じる方もいるのです。
入れ歯を装着する部位によっては、舌の動きが制限されてしまい、発音に不明瞭になって話しづらくなることもあります。
入れ歯も、噛み合わせが合えば使い続けられますが、劣化しやすいので数年ごとに交換しなければなりません。
取り外して洗浄して清潔にするなど毎日のケアも必要です。
日常使いするならば、元の歯とほぼ変わらず快適に過ごせるインプラントを選ぶ方が良いと言えるでしょう。
インプラントは周囲の歯への影響も少ないとされています
インプラントは周りの歯を傷つけないというメリットもあります。
歯の欠損が数本に及ぶ場合でも、それぞれを人工歯根と人工歯を入れていくためです。
他の健康な歯を削ることや、噛み合わせがズレなければ負担をかけることもないので、他の歯を守る意味でも有効な施術法だと言えます。
しかし、入れ歯の場合は欠損した歯の範囲にもよりますが、周辺の歯に負担がかかる場合もあります。
具体的には、1本2本など連続して隣り合う歯の欠損を埋める入れ歯の場合は、両端の金属の留め具を元からの欠損部と隣り合う歯にひっかけることになるのです。
引っかけた状態でも、入れ歯を支えているので負荷がかかりますが、入れ歯で噛むことによりさらに圧力がのしかかるので、歯や歯茎がダメージを受ける可能性もあるでしょう。
このようにインプラントと入れ歯は、様々な面で違いが見られます。
どちらを選ぶかは個人の判断にもよりますが、口腔内の状態によっては選択肢が限られるケースもあります。
まずは、一度審美歯科医を受診して相談してみましょう。
(まとめ)インプラントと入れ歯はどちらが良いのか?
インプラントと入れ歯では、噛み心地や違和感の有無、見た目の美しさ、費用や施術期間の長さなどで違いが見られます。
それぞれにメリットデメリットがありますが、審美性や機能性からはみるとインプラントの方が良いと言えるでしょう。
噛む力はインプラントは元の歯とほぼ同じですが、入れ歯は弱くなり、味覚障害が起こりやすく、顎の骨も痩せ細りやすいとされています。
入れ歯は短期間の施術で保険適用内ですが、インプラントは施術に期間を要し、費用も実費払いとなります。
見た目で言うと、インプラントはセラミックなどを使っており自然な仕上がりになりますが、入れ歯は金具が見える場合もあります。
また入れ歯は、発音が不明瞭になる可能性もあります。
寿命もインプラントの方が一般的に長いとされています。
1本ずつ独立したインプラントは、メンテナンスしやすく周囲の歯への影響が少ないですが、入れ歯は周りの歯を支えとしており、負荷がかかりやすいと言えます。
どちらを選ぶかは、口腔内環境にもよるので、一度審美歯科医に相談してみましょう。