インプラントを入れても味覚障害が起こることはまずないと言われています
インプラントは人工歯根を骨に入れ、人工歯を被せるの施術です。
噛み心地や噛む力も元の歯と同様なので、食べ物のしっかり咀嚼でき、味覚障害が起こる可能性もほぼないとされています。
一方で、入れ歯は噛む力が弱くなりズレやすく、味や熱が感じにくくなると言われています。
ただ、インプラントを入れてもメンテナンスを怠るとトラブルが起こる場合もあるので、日々の歯磨きと定期検診を忘れないようにしましょう。
目次
インプラントは以前と同じ噛みやすさを実現するので味覚障害の心配もほぼないとされています
インプラントは、虫歯などで歯を失った箇所に、チタンなどでできた人工歯根を顎の骨に差し込んで固定し、人工歯を被せる施術法です。
歯の根や骨が残っていない部分にも、骨を移植して土台となる支柱を立てることができるので、差し歯ともまた違います。
人工歯根で人工歯をしっかり固定し、顎の骨と完全にくっついてしまうと安定感があり、しっかり物を噛むことができます。
さらに、味覚に関しても元からある自分の歯と同様に感じることができ、味覚障害の心配もありません。
そもそも味覚は、舌の上や上顎の表面にある味蕾という器官が味を感じ取る仕組みになっています。
人工歯を入れると、本来とは噛み合わせが多少変わってしまうため、舌の味覚に伝わりにくくなる場合もあります。
さらに、人工歯には飲食物の水分を吸収する素材もあり、前に食べたり飲んだりした物の味が口の中に残ってしまい、味覚障害が起こるケースもあります。
しかし、インプラントの人工歯根や人工歯の素材は、チタンやセラミックなど水分を吸収しない素材のため、前述のケースが原因で起こる味覚障害も心配ないと言えるでしょう。
入れ歯は味覚に違和感を覚える場合もあります
一方で、入れ歯を入れると味覚に影響があるのか気になる方もいるでしょう。
従来の入れ歯は、義歯がついた土台に金属のバネや留め具を備え、他の歯にひっかけることで土台を支えています。
入れ歯は顎の骨に歯が固定されているわけではないので、どうしても噛む力が弱くなり、違和感を抱いてしまうこともあるのです。
物がしっかり噛めないと、味覚が舌に伝わりにくく味覚に変化が生じることもあり得るでしょう。
また、入れ歯が広範囲にわたり、上顎を覆ってしまう場合も味蕾が味を感じにくく、味覚障害となることもあります。
さらに、入れ歯の素材として用いられているプラスチックは、飲食物の水分を吸収しやすい性質があります。
前の食べ物の味やニオイが口の中に残り、味覚障害を感じることもあるのです。
入れ歯といっても従来の構造ではなく、金属のバネを使わず薄くて柔らかな素材を用いて、はめ込むタイプのものもあります。
こうしたタイプは歯茎にフィットして、噛みやすいため味覚の変化も起こりにくいという特徴もあります。
インプラントは定期的なメンテナンスが必要です
インプラントを入れると、それまでの歯の欠損による不自由さが一気に解消され、噛みやすい以前の同じような口腔環境へ戻すことが期待できます。
また、味覚障害や違和感などもないのでインプラントを入れたのを忘れてしまう位だという方もいます。
しかし、インプラントは施術後のケアがとても重要なのです。
施術後に安心して、歯磨きを適当に済ましていると、インプラントの根元に歯垢が溜まり、歯周病菌に侵されて炎症を起こし、痛みや腫れが生じることがあります。
さらに、歯茎が痩せるとインプラントがグラグラして、抜け落ちてしまうこともあるのです。
施術後も毎食後丁寧にきちんと歯磨きをし、歯と歯の間には歯間ブラシを使いましょう。
また、施術が終了しても定期的に通院して、メンテナンスを行う必要もあります。
歯や歯茎のクリーニングを行い、インプラントに不具合がないかをチェックしてもらうことは、炎症やぐらつきなどを防ぎ、インプラントを長持ちさせることにもつながるからです。
(まとめ)インプラントで味覚障害が起こるって本当?
インプラントは1本ずつ独立しており、根は骨にしっかりくっついて人工歯も固定されるので以前と同様に、しっかり食べ物が噛めるので味覚への影響はないでしょう。
一方で、入れ歯は食べ物が噛みづらく味や熱も伝わりにくくなるとされています。
インプラントは骨にしっかり人工歯根が埋まり、人工歯も固定されるので噛む力は変わらず、食べ物がしっかり噛めるので味も感じられると言われています。
そのため、施術後の味覚障害はまず起こることはないと考えられています。
入れ歯が噛む心地が良いとは言えず、食べ物がしっかり噛めないので味覚障害が起こる可能性が考えられるのです。
さらに、味を感じる上顎の味蕾を入れ歯が覆ってしまうと、味が感じにくくなることもあり得ます。
インプラントの根元は汚れが溜まりやすいので、清潔に保つには毎食後きちんと丁寧に歯磨きを行うことが大事です。
さらに、定期的に通院して歯や歯茎のチェックやクリーニングを受けることはインプラント長持ちの秘訣となります。