銀歯は汚れやすいのは、傷や隙間などが原因です
銀歯は表面の傷や歯と銀歯の隙間など、様々な原因で銀歯やその周辺に汚れを溜め込んでしまいます。
汚れは毎日の歯磨きで落とすことはできますが、歯ブラシだけのケアでは6割程度しか汚れや歯垢が落とせていないと言われています。
なので、歯間ブラシやデンタルフロスなどの併用、歯科医院でのクリーニングで口腔環境を整えることが望ましいです。
丈夫なセラミックは傷つきにくく、汚れも付きにくいです
銀歯の汚れが心配な方は、丈夫で汚れが付着しにくいセラミックに変えることをおすすめします。
セラミックに変える方法としては、セラミッククラウン、セラミックインレー、ラミネートベニアといった方法があります。
どの方法が適切かどうかは、銀歯の場所や歯の状態によって異なるので、専門医に相談しましょう。
銀歯はセラミックよりも強度が高いものの、表面が傷つきやすいというデメリットがあります。
目で見えない小さな傷ができてしまうので、その隙間に汚れや細菌が溜まってしまう上に、落とすことも困難です。
付着した汚れを落とそうと歯ブラシで強い力でゴシゴシと磨けば、摩擦の影響でさらに傷を付けてしまうので逆効果になります。
セラミックは表面をコーティングして焼いているので傷が付きにくく、傷に汚れや細菌が入り込み心配がないのです。
また、銀歯は歯としっかりくっついているように見えて、実は取れにくい形にした金属をはめ込んだ状態です。
そのため、わずかに隙間が開いており、そこに汚れや細菌が溜まってしまいます。
セラミックは歯の形に合わせてつくられ、しっかりくっつけるので隙間ができにくい仕様になっているのです。
銀歯の錆びやセメントの溶け出しも汚れやすい原因になります
時間の経過で発生する銀歯の錆びや、歯と銀歯を接着させるセメントの溶け出しも、銀歯が汚れやすい原因です。
銀歯は金銀パラジウム合金という金属を使用しており、年数が経てば錆びてしまいます。
金属は口内の水分や酸の影響で錆び、表面に凸凹を作ってしまうのです。
傷ができた状態と同じなので、その凸凹部分に汚れや細菌が溜まってしまいます。
また、銀歯はセメントを使って接着させていますが、厳密に言うと歯と銀歯の間をセメントで埋めている状態が正しいです。
銀歯はセメントや歯よりも硬いので、セメントを壊してしまうことがあります。
さらに、セメントは温度の変化にも弱く、唾液に溶け出す性質もあるので、セメントが失われた隙間に汚れや細菌が侵入してしまうわけです。
汚れの放置は口臭や虫歯につながります
銀歯に付着した汚れを放置すると、口臭や虫歯の発生リスクを高める恐れがあります。
汚れが溜まる原因は様々なものがありますが、汚れた部分は食べかすが細菌の餌となるので、細菌の繁殖が活発化します。
そうなると細菌の腐敗発酵により口臭を発生させてしまうのです。
さらに銀歯の場合は汚れを溜め込みやすいので、食べかすが腐敗することで腐敗臭を発生し、細菌が原因の口臭と混ざることでより強い口臭が発せられます。
よく生ごみや膿のような臭いと表現されることが多いです。
銀歯はわずかに隙間が開くので、繁殖した細菌が銀歯の下に侵入し、虫歯を起こすことも珍しくありません。
初期症状に気付きにくいことも多いので、中でどんどん悪化して神経を抜いたり、抜歯が必要になったりする段階で気付くケースもあります。
口臭や虫歯は口腔環境を整え、細菌が繁殖しにくい環境を整えることが大事です。
日々の歯磨きやデンタルケアはもちろん、定期健診で銀歯の状態を確認してもらったり、クリーニングで取り除けない汚れを取ってもらったりしましょう。
また、セラミックは汚れが付きにくく、白い素材なので銀歯よりも審美性に優れ、丈夫なので10年以上使用することも可能です。
銀歯による口臭や虫歯のリスクを下げる選択肢として、セラミックに強い歯科医院に相談されることをおすすめします。
(まとめ)銀歯はなぜ汚れやすい?
銀歯の汚れる原因は様々なものがありますが、主に傷や隙間に溜まる傾向があります。
歯ブラシだけでは6割の汚れや歯垢しか取れないので、デンタルグッズの併用や歯科医院でのクリーニングが求められるでしょう。
銀歯は表面が傷つきやすく、わずかに隙間があるので汚れやすいのですが、セラミックは表面がコーティングされていて、歯ともよくくっつくので汚れにくい性質を持ちます。
汚れが気になる方は銀歯からセラミックに変えてみましょう。
金属でできた銀歯は口内の水分や酸により錆び、表面が凸凹になるのでそこに汚れが溜まります。
さらにセメントが銀歯により壊れたり、唾液に溶け出したりすることで隙間ができてしまうことも、汚れの溜まりやすさの原因です。
汚れを餌に細菌が繁殖すると口臭が発生し、さらに食べかすの腐敗臭が混ざるので臭いが強くなります。
細菌が隙間から侵入して虫歯になることも多いので、セラミックに変えてリスクを軽減したい方は専門医に相談してみてください。