銀歯の代わりとしてセラミックインレーがあります
セラミックインレーにより銀歯の代わりにセラミックを使用することが可能です。
虫歯や歯の欠損では銀歯や白い詰め物が一般的ですが、ほかにも金合金や白金加金を使ったゴールドインレー、セラミックを使ったセラミックインレーがあります。
ゴールドインレーは金とプラチナの合金なので金属よりも強度がありますが、金歯なので銀歯同様に目立ちやすいです。
セラミックインレーは自然の歯に近い白さなので、見栄えの良が魅力的でしょう。
セラミックは銀歯よりも虫歯になりにくいです
セラミックインレーの魅力は見た目の良さだけではなく、虫歯のなりにくさも銀歯よりも優れているところです。
銀歯は欠損を補うためにとれないようにはめていますが、それでも歯としっかりくっついているわけではなく、わずかな隙間があります。
そこに虫歯菌が侵入すれば、銀歯の中で広がり進行していくのです。
また、銀歯表面は傷がつきやすく、そこに汚れや細菌が蓄積していく恐れがあります。
この詰まりはブラッシングだけで落とすことは難しく、つまったままだと虫歯以外に口のヌメリや悪臭の発生にもつながるでしょう。
口の中は常に変化しており、酸性やアルカリ性に傾くこともあれば、口内に熱がこもったり冷たくなったりもします。
その状況下での銀歯は金属が劣化し、さらに密着度や汚れやすさの影響で8年を平均に虫歯が再発し、再び施術が必要になるケースは少なくありません。
その一方、セラミックは陶材でできていて劣化しにくい素材です。
プラークや汚れが付着しにくく、ツルツルな表面はブラッシングで簡単に汚れや細菌を落とせます。
セラミックインレーは虫歯を取り除き、穴に合わせて精密に詰め物をつくるため、自然の歯ともフィットしやすく細菌が侵入しにくいので、虫歯になりにくいのです。
虫歯になりやすい方や再発のリスクを減らしたい場合は、銀歯よりもセラミックインレーがよいでしょう。
セラミックインレーは安全性にも優れています
セラミックインレーは安全性が高いので、人体や口に悪影響を与えずに銀歯からセラミックの詰め物に変えることができます。
銀歯は金属でできているため、金属アレルギーだとアレルギー症状を発症してしまうため施術ができません。
アレルギーは突然発症するケースも多いので、現在はなくても銀歯の影響で発症する可能性もゼロではないのです。
肌に触れないから問題ないと思われがちですが、高温多湿の口内にある銀歯は少しずつ錆び、唾液に金属イオンを溶かし出します。
この金属イオンがたんぱく質と結合することで、アレルギーを発症させてしまうのです。
なかでも、この溶けだした金属イオンが体内に蓄積されると、過剰に反応する恐れがあります。
金属アレルギーは皮膚炎や湿疹だけではなく、味覚障害や脱毛症などの影響もあるので注意が必要です。
ほかにも銀歯から溶けだした金属イオンは歯茎を黒ずませる性質も持ちます。
歯と歯茎の境が変色すると、ますます見栄えが悪くなってしまいます。
セラミックは金属を一切使用していないので、金属アレルギーでもインレー施術ができ、また長期間つけていても体や歯茎に害を与える危険はありません。
金属アレルギーは複数の金属を含むと発症リスクが上がるので、別の種類を使わない、錆びるので4年から5年にかけて交換など安全に使う条件や維持に手間がかかります。
セラミックインレーなら安全性が高く、割れや欠けがない限り交換が不要なので、体への負担を考えるなら銀歯からの交換がおすすめです。
セラミックには種類があります
セラミックには種類があり、特徴も少し異なります。
純セラミックがこのタイプで、もっとも美しく劣化もしにくい種類です。
その分、費用はセラミックの中でも高額になります。
比較的新しいセラミックで、人工ダイヤモンドに使われることも多いです。
オールセラミックよりも頑丈で、オールセラミックよりも少し高額です。
レジンを混ぜ合わせたセラミックで、オールセラミックよりも強度は落ちますが美しさは劣りません。
純セラミックではないので、価格は比較的安価です。
裏側に金属を使ったもので、金属ならではの強度を持ちます。
価格も比較的に安価ですが、金属アレルギーは注意が必要です。
このように、さまざまな種類がありますが、価格で考えるならハイブリッドセラミックが妥当でしょう。
しかし、性能や審美性を考えると少し高くても、オールセラミックやジルコニアの方がおすすめです。
どのセラミックを選ぶかは医師としっかり相談して決めましょう。
(まとめ)銀歯の代わりにセラミックは使えますか?
銀歯や白い詰め物以外に、ゴールドインレーやセラミックインレーがあり、セラミックでつくられた詰め物も使用されています。
ゴールドインレーは強度があるものの、銀歯と同じく目立つので自然な歯を再現するならセラミックが向いているでしょう。
銀歯は歯との密着度が悪く、汚れや細菌が溜まりやすいので銀歯の下で虫歯が進行する可能性があります。
セラミックインレーは美しいだけではなく、歯としっかり密着しており、汚れや細菌が付着しにくいので、虫歯になりにくいのです。
銀歯から溶け出す金属イオンによりアレルギーが発症するので、アレルギーを持っている人は施術できず、さらに歯茎を変色させるリスクがあります。
セラミックは金属を含まないので体や歯茎に対しても安全性が高いので、銀歯と交換した方がよいでしょう。
セラミックにはオールセラミックやジルコニアなどさまざまな種類が存在し、価格や強度に違いがあります。
安さを優先するならハイブリッドセラミックですが、強度や審美性を優先する場合はオールやジルコニアが向いているので、医師と相談して決めましょう。