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歯並びにより正しい発音ができないことでどもりに発展してしまう可能性があります
歯並びが悪いことで発音に影響が出ることがあります。
また、上手く発音ができないことで会話をしなくなったり、人との接触を避けたりする人もいるようです。
こうした状態が続くことで心理的プレッシャーを感じると、どもりという症状が現れる可能性もあります。
歯並びは発音や性格に影響を与えます
歯並びは見た目の印象以外にも、精神や発音といったものにまで影響を及ぼすといわれています。
下記で歯並びが全身に与えるといわれる症状について紹介します。
受け口や奥歯がかみ合っていても前歯がかみ合っていないといった不正咬合の場合には、サ行やタ行の発音に影響がでることがあります。
また、歯並びが悪いと英語の発音はさらに難しくなります。
特に英語の発音で重要となる「th」と「s」の音の使い分けは、歯の隙間から空気が漏れるとできないといわれています。
歯並びは人の見た目に影響を与えます。
きれいな歯並びであれば周囲の人へ良い印象を与えることができますが、歯並びが悪いとコンプレックスに感じてしまう人もいるでしょう。
なかには、人と話すことを避けたり、口を大きく開けて笑えなかったりする場合もあるようです。
歯並びやかみ合わせが悪いと無意識のうちに顎が不自然な動きをすることになります。
その結果、顎や肩の筋肉に負担がかかり、首や肩周辺の神経や血管を圧迫することにつながります。
これらの場所にある神経は体にとって重要なものであるため、圧迫されることで頭痛や肩こりといった症状が引き起こされてしまうのです。
また、イライラややる気がでないといった症状が現れることもあります。
どもりには繰り返しや伸発などの種類があります。
歯並びが発音障害の原因となることはありますが、歯並びとどもりの関係性はまだ明確になってはいません。
これは発音障害とどもりが異なるもののためです。
どもりは吃音とも呼ばれる現象のことであり、特定の言葉が特定の場面で詰まってしまい上手く出てこない現象のことを指します。
この特定の言葉は、人によって様々です。
例えば、ありがとうという言葉に対して苦手意識を持っていると、会話中にありがとうを言おうとしても、出てこなくなってしまいます。
この現象では、人前で起こりやすく、一人のときは問題なく話せることが多いようです。
どもりの種類としては3つあります。
1つ目は、繰り返し語句の一部を繰り返してしまうものです。
繰り返しや連発とも呼ばれるもので、「おはよう」というときに「おおおおはよう」というように繰り返してしまいます。
2つ目は語句を引き延ばしてしまうタイプです。
引き延ばしや伸発とも呼ばれています。
このタイプでは「おはよう」というときに「おーはよう」というように最初に語句を伸ばしてしまいます。
最後は語句が詰まって出なかったり、第一声が詰まってしまったりするタイプです。
このタイプはブロックや難発といわれており、このタイプに苦しむ人も多いといわれています。
どもりの改善には精神面へのケアが必要になります
どもりを改善するためには、精神面の不安を解消する必要があります。
普通に話せる人でも言葉を噛んだり、詰まったりすることはあるでしょう。
つまり、どもることは誰にでもあることといえます。
このどもりを過剰に意識してしまうことが問題なのです。
普通に話せる人であれば会話をするときに、どもりを意識することや話すことに対して不安や心配を抱えたりすることはないでしょう。
しかし、どもってしまう人は、言葉に詰まったらどうしよう、どもることで周囲の人に変な目で見られないかなどを常に考えてしまうケースが多いです。
そのため、どもりを改善させるためには、この不安の解消を目指す必要があります。
具体的には、どもりを改善するためのトレーニングがあります。
話すことに対して慣れることで心理的負担の軽減を目指します。
また、歯並びが原因となっている場合は、歯並びを改善することでどもりが改善する可能性もあるでしょう。
(まとめ)歯並びとどもりには関係がある?
歯並びが悪いと見た目の印象が良くないだけでなく、発音にも影響することがあります。
その結果、人とのコミュニケーションにプレッシャーを感じてしまうと、どもりの症状に発展することもあると考えられます。
歯並びは言葉の発音に影響を与える発音障害やコンプレックスといった精神面にも影響を与えます。
そのほか、頭痛や肩こり、イライラといった全身への症状の原因になることもあります。
歯並びによる発音障害とどもりは基本的には違うものです。
どもりは、特定の言葉が特定の場面で言えなくなってしまうものであり、心理的な問題が大きいと考えられています。
どもりの改善をするためには、どもることに対して抱えている不安を取り除くことが効果的です。
歯並びが原因でどもりにつながっているのであれば、矯正治療による効果が期待できることもあります。