受け口の原因となる低位舌ってなに?

受け口の原因である低位舌とは通常より舌が低い位置にある状態です


低位舌は通常よりも低い場所に舌が位置しており、たとえば舌が下の前歯の裏を押すことになるのです。

そのため歯並びに悪影響を与えて、受け口になることがあります。

他にも舌についている骨、舌骨の位置がずれているので周りの筋肉に悪影響を与えて、バランスが崩れるので受け口になりやすいようです。

低位舌は受け口以外にも、無呼吸症候群などを引き起こす原因になります。

受け口の改善以外のためにも、改善が必要なのです。

低位舌が歯並びに悪影響を与えます

受け口の原因として低位舌があります。

一般的にはなかなか聞かない言葉ですが、簡単に言うと通常より舌が低い位置にある状態です。

この低位舌は何が問題なのでしょうか?
低い場所に位置していることで、舌が下の前歯の裏を押すことになります。

低位舌によって下の前歯が押され続けるため歯に力が加わって歯並びに悪影響を与えるといえます。

他にも舌についている骨、舌骨が、適切な位置からずれていることで、周囲の筋肉がバランスを崩すために歯並びがひどくなる場合もあります。

そうなると上顎に対して適切な力が入りません。

そして歯並びが乱れることにつながります。

低位舌になっている人の舌は、側面に歯型がついていることもあるようです。

さらに下顎の発達がうながされるため、受け口になりやすいと言われています。

上顎が狭くなるため、歯並びの悪さが生じたり顎の位置が変わったりしてしまうのです。

このように、舌の位置が適切な場所にないというだけで、受け口だけではなく歯並びや顎全体に悪影響が出て来ます。

そのため、低位舌に対し、舌が低い位置にあるだけと甘く見てはいけません。

低位舌だと無呼吸症候群のリスクもあります


舌が下がると肺まで空気が通る気道が狭くなることで、呼吸困難になることもあるといえます。

目を覚まして活動している時なら、呼吸が苦しくなるのも自覚できます。

問題は眠っている時です。

眠っている時は呼吸が止まっていることが分からず、呼吸困難の時間帯が長くなります。

しかし目が覚めても、自分が呼吸困難になっていたことは分かりません。

そのまま何も問題を感じず生活をしていくことになります。

これが無呼吸症候群の怖さなのです。

睡眠時無呼吸症候群の影響により、日中、急に眠くなることもあるといいます。

運転している時、強烈な眠気に襲われたら大きな事故に発展する可能性も否定できません。

他に注意したい点として、低位舌では口呼吸になりがちなことです。

口呼吸では、鼻呼吸と違い口の中が乾きやすいため、歯周病や口臭という問題につながる可能性があります。

さらに舌が下がることで、二重顎になることや、食べ物がなかなか飲み込めず誤嚥を発生させることもあるのです。

誤嚥により食べたものが肺に入ると、肺炎につながる可能性もあります。

他にも歯ぎしりやいびきが生じるだけではなく、高血圧や心筋梗塞、脳梗塞など生命に関わる合併症の問題もあります。

受け口以外にも低位舌には、生命に関わるさまざまなリスクがあるため無視できません。

舌小帯短縮症だと外科的手術が必要です

低位舌に対する施術にはMTF(口腔筋機能療法)があります。

しかし施術と言ってもそこまで大げさなものではなく、ちょっとした口腔顔面筋のトレーニングを行い舌の位置を正しい場所に持っていくというものです。

代表的なのはガムトレーニングが挙げられます。

口の中で丸めたガムを上顎の中央にぎゅっと押し付ける訓練法です。

しかし舌の裏の筋にある舌小帯が生まれつき短い人の場合は、MTFでは改善できる可能性は低いと言えるでしょう。

この場合、舌小帯短縮症の可能性が考えられます。

舌小帯短縮症ではMTFなどトレーニングでは改善できないため、医療機関での施術を行う必要があるといえます。

しかし、低位舌が改善されても歯並びが自然と正しい場所に移動してくれるわけではありません。

低位舌や舌小帯短縮症によって歯並びなどに悪影響が出て受け口になっているなら、受け口に対する対処を行う必要があります。

受け口の施術法として、オールセラミックなどの施術があるのでご検討してみてはいかがでしょうか。

(まとめ)受け口の原因となる低位舌ってなに?

1.受け口の原因である低位舌とは通常より舌が低い位置にある状態です

低位舌は舌が通常よりも下の位置にある状態のことを言います。

低位舌になると受け口以外にも、無呼吸症候群などの弊害を引き起こす場合があります。

そのため、低位舌は受け口を含めた問題を解消するためにも改善が必要となります。

2.低位舌が歯並びに悪影響を与えます

低位舌とは舌が通常より下に位置している状態です。

低位舌になると舌によって、下の前歯の裏が押されて歯並びの悪化につながります。

他にも周囲の筋肉のバランスが悪くなるため、受け口になりやすいのです。

3.低位舌だと無呼吸症候群のリスクもあります

低位舌だと受け口だけではなく呼吸困難になることもあります。

特に眠っている時に、無呼吸症候群のリスクが高まるのです。

他にも誤嚥につながるなど、受け口以外にもさまざまな問題が出てきます。

4.舌小帯短縮症だと外科的手術が必要です

低位舌はMTFなどのトレーニングで矯正できる可能性があります。

しかし、生まれつき舌が短い人の場合はMTFでは改善できる可能性が低いです。

ただ低位舌が改善されても歯並びが悪ければ受け口は変わりません。

改善のためには外科的施術が必要でしょう。

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